2012年11月2日 日本海側は、雨まじりの曇り空の毎日が続き、せっかくのお休みも家の中でくすぶってしまいそう。
そうだ、忘れていた。冬の気圧配置ということは、太平洋岸はいい天気のはず。 と、思い立って、急ごしらえの予定で、山を越えることにした。
ちょっと遅めの出発になったが、今日は行先を絞ってゆっくりする予定。


<<吾妻峡:滝見橋付近から八ッ場大橋を見上げる>>

土樽PA
<<土樽PA>>
関越トンネルに入る前に、土樽PAで一休み。
これはPAから見えた国境の山(万太郎山?)。冬が間近といった感じ。

山の向こうは、青空がのぞいている。やはり、あちら側は晴れみたい。

土樽PA


近くの山はこんな感じ。紅葉真っ盛りなのに、今朝方の冷え込みで、頂上近くだけが、雪景色になってしまった。
少し雨まじりだったので暗い感じがするが、全山紅葉とはまさにこのこと。


吾妻渓谷
<<吾妻渓谷>>
関越トンネルを抜けると、やはり青空が広がっていた。世の不公平とはこのことを言うのだろう。 太平洋岸の住人達には、この気持ちはわからないだろう。川端康成はやっぱりエラカッタ。 「雪国」の冒頭は、この違いをよく言い表していると思う。
写真で見ても、明るさが違う。

約1時間で、吾妻渓谷に到着。新しい道が多く、ナビがあまりあてにならない。

吾妻渓谷
<<吾妻渓谷:大蓬莱>>
山の方はかなり紅葉している。渓谷の方はいまいち。木々がとても明るいので、ある程度、紅葉しているのだろうか。

吾妻渓谷



吾妻渓谷

国道沿いには、10台程度駐車できるスペースが何か所かあるが、平日にもかかわらず、ほぼ満員状態。 なんとか、隅の方に。空きスペースを見つける。

吾妻渓谷


驚いたのは、ここの川の水の色。あざやかなエメラルドブルーというのだろうか。
透き通っている水もきれいだが、鮮やかな色の水も、またきれいなものだ。温泉の影響なのだろうか。

吾妻渓谷

吾妻渓谷
<<吾妻渓谷:滝見橋>>
国道沿いの道を離れて。ここから渓谷沿いの遊歩道がはじまる。

上の地図の、丁度右端にあたる。

滝見橋から、国道の橋を見上げる。わかりにくいだろうが、橋の向こうに、工事中の橋げたが見えている。 八ッ場ダムのニュースで何回も見せられた、あの橋げただ。ここの、紅葉もあと何回見れるのだろうか。
吾妻渓谷

ここら辺は、例の八ッ場ダムの下に沈んでしまうのだそうだ。
治水だとか、利水だとか、いろいろと議論はあるのだろうが、これだけの名勝がダムの下になってしまうことに、 言い訳ができるのだろうか。
もし、今考えているダムのメリットが、意見が分かれるようなものならば、あるいは、 すでに投資した金額がもったいないというのならば、この名勝を残すことも検討の中に加えてほしいものだ。


吾妻渓谷

遊歩道は、国道も含めて1周1時間くらいと見込んで、足を踏み入れたのだが、アップダウンが激しく、 すぐにアゴをあげてしまった。
山道というほどではないにしても、足元をしっかりしとかないといけない。
時間としては、ほぼ予定通りだったが、小蓬莱の見晴らし台はちょっとパスをさせてもらった。 でも、ここから先の道の方が比較的に楽だったので、もし、反対側から来ていたら、見晴らし台まで行く余力があったかもしれない。

吾妻渓谷

<<吾妻渓谷:鹿飛橋>>
先の地図の左端にあたる、鹿飛橋。鹿が飛んで渡れるくらい、川の両岸の幅が狭いということだろうか。

惜しむらくは、遊歩道も含めて、川岸に降りるところがなかったこと。それだけ険しい渓谷なのだろうが、もっと、 川を身近に感じられる場所がほしかった気がする。

白糸の滝
<<白糸の滝:軽井沢>>
吾妻渓谷からまっすぐ帰るには早すぎるので、もう少し足を伸ばして、軽井沢の白糸の滝を訪れることにした。

途中は、草津に向かう道から、北軽井沢を経て旧軽井沢に向かう。北軽井沢は紅葉が満開。 でも、車を停めてゆっくりする場所がない。ちょっと残念。

白糸の滝

ここは、もう紅葉は見納めのようだ。

今年の春は、富士山の白糸の滝を見た。ここ軽井沢の白糸の滝も見事だ。 こっちは、そんなに歩かなくても滝のそばに来ることができる。 滝自体には、少し人の手が入っているようだ。でも、そんなことは気にしない。

白糸の滝

滝の上の方に、名残りの紅葉があった。青空に映えてまぶしい。