2013年8月4日-5日 資格試験の受験で、久しぶりに東京に出てきた。まさに、出てきたとしか言いようのない田舎者丸出しの感じ。

試験も無事に済み(何の試験かということは、「凡人の繰り言」を見てください。)、 めったにいけない東京のお寺巡りをすることにしました。

ちょっとしたブームになっている感もある、五色不動めぐりをすることにしました。 あと、名前はよく聞くけれど、目的を持たないといけないお寺にも、行ってみました。

目赤不動尊
<<目赤不動尊:南谷寺>>

とげぬき地蔵

とげぬき地蔵

<<巣鴨とげぬき地蔵:高岩寺>>
いつも東京のホテルを予約するときは、どこにしようかと迷ってしまう。
条件としては、
@目的地までの交通の便が良くて、時間がかからないこと。 乗り換えなしがいいのだが、せいぜい1回までは許すことにする。
Aまわりに食べ物屋さんが多いこと(飲み屋ではありません)。特に、商店街のようなものがあるといろいろと便利である。

そんなわけで、今回は巣鴨に宿をとることにした。まさに駅前。目的地の試験会場までは、地下鉄で一回の乗り換え。 近くにスーパーと、巣鴨の商店街がある。 もちろん、とげぬき地蔵もここにある。

考えていた以上に、大きめのお寺だ。東京のお寺は、古くからのお寺でも、新しくなっている。
本来、とげぬき地蔵とは、どのことをいうのだろうか。
(とげぬき地蔵は尾のお寺の本尊で秘仏とのこと)

境内に、新しい仏像があり、皆さんが列を作って仏像を洗っていた。
(洗い観音といって、平成4年に、先代の観音様と交代したそうな)

目青不動

目青不動

<<目青不動:教学院>>
五色不動 五行思想の五色(白黒赤青黄)にちなんだ五色の不動明王のことを五色不動といい、東京のそれを江戸五色不動という。

五方向(東西南北と中央)に分かれているため、一日で回ろうとするのはちょっと厳しい。 試験の終了日とその翌日の2日間で回ることにした。

目青不動(教学院)は、東急三軒茶屋駅が最寄駅になる。と東急世田谷線沿いの住宅地の中に、ひっそりとたたずんでいる。

目が青いかどうかは、判らなかった。ただ、今回の五色不動めぐりで、唯一、お不動様を拝むことができた。

目黄不動
<<目黄不動:最勝寺>>
JR総武線で隅田川を渡り、荒川の手前、平井という駅が最寄駅。一番、駅から遠い。

駅からだと、住宅地の中を通り抜けるような感じで分かりにくい。 一旦、荒川沿いの道に出て、斜めに入り込む道で、ようやく、最勝寺の屋根を見つけた。

目黄不動


無縁仏をまつる、石仏塔が見事。
鉢植えで育てている、ハスの花も大きなつぼみを見せていた。

五色不動は、どのお寺も、地域に根ざしたお寺らしく、敷地のかなりの部分が、墓地となっていた。

目黄不動

<<目黄不動:永久寺>>
秋葉原経由で、地下鉄日比谷線の三ノ輪駅へ。ここが最寄駅。

地下鉄から出ると、方向感覚がなくなってしまう。
ここでは、完ぺきに方向を誤り、交差点の反対側ばかり探してしまった。
結果的には、地下鉄出口のすぐ隣だったのだが・・。

残念ながら、門が閉まっていて、中に入れず。
お休みなのか、時間切れなのか。残念。

目白不動

目白不動

<<目白不動:金乗院>>
翌日は、気を取り直して、目白から再開する。天気もばっちり快晴だが、そうなると暑さが心配になる。
タオルを首に巻いて出発。

都電荒川線の学習院下が最寄駅。駅から一本道で分かりやすい。
学習院には、昔、試験を受けに来た覚えがあるが、都電には乗っていない。

目白不動は、本堂の脇のちょっと高い土台の上に、お堂が建てられている。

このお寺には、由井正雪の乱で有名な、丸橋忠弥のお墓がある。

都電荒川線

<<都電荒川線>>
初めて、荒川線に乗った。

私鉄も含めて、全部、SUICAで乗れるようになったので、おのぼりさんにとっては、 料金のことを心配しないで、バスとか電車に乗れるようになった。とてもありがたい。 乗ってからどこまで行けばいいか調べればいいんだから。

目赤不動

目赤不動

<<目赤不動:南谷寺>>
地下鉄の本駒込を降りてすぐ。

お堂の付近は、気持ちよく整備されている。五色不動ということを意識している感じ。 先頭に載せた、五色不動の石碑は、ここにある。

ここから、次の目黒瀧泉寺までは、南北線から東急目黒線まで直通で、30分ほどの道のりとなる。

目黒不動
<<目黒不動:瀧泉寺>>
目黒は、地名にも残っており、駅名などにも使われていて、五色不動の中では一番有名である。 お寺も、名前に劣らず、立派な境内となっている。

不動前の駅から、地図を頼りに、お寺を探す。 すぐ、門前町らしき商店街に出たのだが、広すぎてなかなかお寺の影が見えない。 坂道にも苦しめられたが、何とか、目黒不動瀧泉寺の仁王門にたどりつく。

目黒不動

仁王門を抜けた後で、長い石段があり、上がったところが本堂(目黒不動尊)になる。

本堂の裏手に回ると、金銅性の大日如来が形ばかりの屋根の下に座っている。 本尊に相当する仏が、押し出されて、屋外に出ているような変わった形である。

目黒不動


帰りは、目黒駅まで歩くことにした。 ちょっと、限界に近づきつつあるのだが、なんとかいけるだろう。などと甘い考えであった。

時間的にも、距離的にも、余裕のある範囲ではあるのだが、駅の手前の「行人坂」で、へとへとになってしまった。 東京も、坂の多い街ではある。

川崎大師
<<川崎大師:大山門>>
地方にいると、なかなか行けないところがある。川崎大師もその一つである。初詣などのニュースではよく名前を聞くのだが、 いざとなると、どこにあるのかから調べることになる。

目黒から品川に出て、京急線で川崎大師まで来た。 駅前で、お昼を食べ、休養を取って、川崎大師に乗り込んだ。

大山門は、川崎大師駅からみて、反対側にある。要は大回りして、正門にたどり着くことになる。

川崎大師
<<川崎大師:本堂>>
大山門までの道は、両側にお店が並び、本堂の感じも合わせて、長野の善光寺を思い出させる。

本堂は静かな感じ。中に入って、しばし休憩。

川崎大師

<<川崎大師:八角五重塔>>
ここには、見たことのない、八角の五重塔がある。

八角の塔と言えば、長野の安楽寺に八角三重塔があり、国宝になっている。 八角形の方が、円に近いためか、ごつごつした感じが少ない。 工事中なのか、はっきりと見えなかったのが惜しい。

泉岳寺

泉岳寺

<<泉岳寺>>
大石内蔵助
ご存じ、忠臣蔵の大石内蔵助以下四十七士のお墓のあるところ。京急線の終点がここになる。

線香を買うと火をつけてくれ、それぞれのお墓におけるように、バラにして渡してくれる。

ここには、四十七士の墓の他に、浅野内匠頭や、内匠頭の妻の瑤泉院の墓がある。