2017年4月16日
 会津の桜はまだ咲かない。車を買い替えたので、ドライブがしたいのだが、桜目当てで行く場所がない。
ということで、かねてから行きたいと思っていた乙(きのと)の乙宝寺(おっぽうじ)に行くことにした。
 小学校の遠足以来だと思う。どんな場所だったのかの記憶がほとんどない。ただ、三重塔があることぐらいか・・。

乙宝寺
<<乙宝寺:桜と三重塔>>

乙宝寺
<<乙宝寺:正面>>
最近も、近くまでは何回か来ていたのだが、いつでも来れるという安心感と駐車場がないのではという危惧で、 雇用としなかったお寺である。ところが実際に調べてみると、広い駐車場が整備され、桜の季節ということも相まって たくさんの参拝客でにぎわっていた。

乙宝寺
<<乙宝寺:仁王門>>
乙宝寺は、新潟県内では屈指の古寺で、736年(天平8年)の創建と伝えられている。

寺名の由来については、面白い話が伝わっている。 このお寺には、お釈迦様の左目が納められているのだが、右目は中国の「甲」寺というところに納められており、 そこから「乙」寺としたという。のちに「宝」の字を加えて乙宝寺となったという。

乙宝寺

<<乙宝寺:名水独鈷水>>
弘法大師伝説の名水。 弘法大師がこの地を訪れた際に、境内の中で法具である「独鈷杵」で地面をついたところ水がわき出したという。 この水が、「独鈷水」と呼ばれ、現在も湧き出ている。

乙宝寺
<<乙宝寺:三重塔>>
塔にはなぜか惹かれるものがある。この寺の三重塔も均整のとれたきれいな形をしているうえ、 全体のたたずまいから歴史を感じるものがある。

塔の写真は、いつとっても、同じ構図にになってしまう。下から見上げたこの写真のような感じ。 もう少し遠景から全体をとらえた構図で撮りたいと思うのだが、敷地内からでは広さ的に無理な場合がほとんどである。

乙宝寺


三重塔は、江戸時代の初めに村上城主村上氏の寄進により建造されたもので、国の重要文化財に指定されている。

乙宝寺
<<乙宝寺:大日堂>>
以前の大日堂は、昭和12年(1937年)に火災により焼失。本尊の大日如来、薬師如来も、同時に失われた。

現在の堂は、昭和58年(1983年)に再建されたという。ということは、以前、ここに来たときは、お堂はなかったということか。 道理で印象が薄いわけだ.

乙宝寺




乙宝寺
<<乙宝寺:三重塔と鐘楼>>