2017年4月23日
 待ったかいがあった青天の日曜日。結局、日曜日しか都合がつかず、人出を気にしながら出かけることにした。 鶴ヶ城は花見の名所で、人が集まる場所なので、駐車場に車を入れるのに時間がかかることを想定し、 折り畳みの自転車を用意し、駅前に駐車して、自転車で桜めぐりをすることにした。

建福寺しだれ桜
<<建福寺しだれ桜>>

薬王寺
<<薬王寺>>
会津坂下ICで下りて一本道。季節がら、看板が道案内をしてくれるので道に迷うことはないが、 買ったばかりの車のナビにも乗っていない、この桜のために作ったような新しい道ができていた。

お寺の門前で、地元の青年会?の方々が、甘茶のサービスをしていた。 そんなに寒いというほどではないのだが。

薬王寺



薬王寺

<<薬王寺:杉の糸桜>>
写真の左側が、杉の糸桜。会津の五桜の一つである。

エドヒガン系の枝垂れ桜。樹齢約200年、樹高約7m、幹回り約3.2mと言われている。

樹勢が弱く、花も少なかったため、先ほどの係の人に聞くと、 周りの杉の木の陰になって日当たりが悪く、最近、花の付がよくないということだった。

蚕養国神社
<<蚕養国神社>>
蚕養国神社(こがいくにじんじゃ)は、駅近くの住宅街の中にある。その境内の拝殿の前に桜の古木がある。

この神社は、市内にある古三社の一つであり、811年の鎮座になる。 その後、1010年に、社殿を創設する際に桜を植えられたと伝えられている。その桜の木が今に伝わる古木であり、峰張桜という。

蚕養国神社

<<蚕養国神社:峰張桜>>
峰張桜(みねはりざくら)。
エドヒガン、樹齢推定約1,000年、樹高約14m、幹回り約5.8m。

石部桜
<<石部桜>>
石部桜(いしべざくら)。エドヒガン、樹齢約650年、樹高約11m。幹回り約0.5m〜2.2mの10本の幹で構成されている。 会津の五桜の一つ。

駅前から、蚕養国神社、石部桜と、自転車で来たのだが、なぜかペダルが重い。 自信がなくなりかけていたのだが、戻るときに気が付いた。 全体にゆるく上り坂になっていたので、帰りはほとんどペダルをこぐ必要がなかったのだ。 平らとはいえ、やはり山が近いため、微妙に坂になっているのだと理解した。

石部桜


石部桜を訪れたのは、2013年の大河ドラマ「八重の桜」で、会津若松が脚光を浴び、 タイトルバックにこの石部桜が使われたとき以来のことである。 相変わらずの、見事なシルエットである。

当時とは違って、花の盛りの日曜日にもかかわらず、見物の数が少ない。 桜の周りを保護していた足場もなくなっていた。

鶴ヶ城
<<鶴ヶ城>>
この景色はいつも車の中からみていた。 今日は自転車ということで、普段は撮れない構図でとらえることができた。道の先に、天守閣が見えている。

鶴ヶ城

鶴ヶ城内は桜の真っ盛り。桜まつりということで、出店も出ており、花見客であふれていた。 駐車場に向かう車が列をなし、その間を縫うように人が歩いている。 やはり、車で来なくてよかった。

鶴ヶ城



鶴ヶ城




建福寺
<<建福寺:しだれ桜>>
鶴ヶ城の南東方向に建福寺というお寺がある。 境内とてほとんどなく、どこにでもありそうな、何の変哲もないお寺である。

でも、ここの枝垂れ桜はすばらしい。

枝垂れ桜、樹齢約150年、樹高約15.5m。幹回り約2.9m。

建福寺




会津若松駅

<<会津若松駅前>>
車だとなかなか来れないJRの駅前。
白虎隊の石像が飯盛山を望む。

古御田桜

<<古御田桜>>
会津美里町。
古御田神社(ふるおたじんじゃ)の種蒔桜(たねまきざくら)、エドヒガン、樹齢不明、樹高約11m。幹回り約4.4m。

古御田神社とはいうものの現在は神社はなく、高校のグランドの一角に立っている。 フェスに囲まれていて、どこから入れるのかわからず、フェンス越しの写真となった。

ここは、豊臣秀吉が、この地の伊佐須美神社に寄進した、御正作田(みしょうさくでん)の跡地だという。

高天原公園

<<高天原公園:神代桜>>
伊佐須美神社の高天原にある桜。駐車場から、参道を戻り入口付近の道路沿いにある。

高天原(たかまがはら)の神代桜(じんだいざくら)、エドヒガン、樹齢約300年、樹高約12m。幹回り約5.2m。

伊佐須美神社のすぐそばであるのに、人が訪れることのない場所である。日差しが温かい。

伊佐須美神社あやめ苑

<<伊佐須美神社あやめ苑>>
高天原公園から、伊佐須美神社のあやめ苑にぬける。 ここは、あやめの名勝地であるが、まだ早すぎる。 桜も見事。

宮川千本桜
<<宮川千本桜>>
伊佐須美神社のわきを抜けて宮川に出ると、対岸に桜の並木が連なっている。 遠景には、残雪の残る磐梯山が見える。

宮川千本桜


ここの見どころは、川岸の堤防の上を歩くとわかる。 桜の絵だが、足元まで伸びて、まさに桜のトンネルを行くがごとし。

清龍寺

<<清龍寺:知恵桜>>
伊佐須美神社のそばにはもう一本見事な桜がある。 文殊院清龍寺の知恵桜、ベニヒガン、樹齢推定200年以上。

写真よりも、少し赤く感じられる。

馬の墓の種まき桜
<<馬ノ墓の種まき桜>>
伊佐須美神社を出て、畑の中の道を行くと、その中に、大きな木が見える。 周りに大きな木がないので、遠くからでもよく見えるし、道に迷いにくい。

馬ノ墓の種まき桜、ベニヒガン、、樹齢約300年、樹高約15m。幹回り約6m。

馬ノ墓とは変わった名前であるが、このあたりの地名で集落名にもなっている。

馬の墓の種まき桜