2017年6月4日
 帰り道の途中下車地として、若狭湾沿岸、アメリカ大統領との関係で話題になった小浜市に一泊した。 この辺も来ようと思わないと来れないところである。大阪京都へ行くには、こちらからではなく琵琶湖岸を通るだろう。 行きの天橋立に続く地ということで、福井県の西部をめぐることにした。

明通寺
<<明通寺:歴代住持の供養塔>>

若狭湾

<<若狭湾>>
若狭湾岸の旅館に一泊する。 日本海側は、夕日が海に沈むとずっと思っていたが、ここは例外で、 朝日が海から上がっているのを見て不思議な気分になり、 その次に地図を思い浮かべて納得した。

夏の海水浴客や、釣り客向けの宿で、旅館の脇から直接浜辺に出ることができる。 また、食堂(写真のガラス張りのところ)や、大浴場(その上の階)から、海を眺めることができる。

小浜湾
<<小浜湾一周>>
小浜湾外には、蘇洞門(そとも)と呼ばれる景勝地がある。 海上からしか見ることができないため、周遊の船に乗ることにした。

ところが、前日来の強風で海上が荒れており、肝心の航路はお休み。 せっかくなので、小浜湾内一周のコースに乗ることにした。

小浜湾


湾内とはいえ、波が高く、波しぶきもかかる。 船の中からでは、満足な写真は撮れない。あきらめて、座席に沈み込んでいた。

明通寺
<<明通寺:山門>>
このお寺には、国宝が二つある。三重塔と本堂。福井県にある国宝をひとり占めしている。 京都や奈良で「国宝」と言われるのと、地方で「国宝」と言われるのとでは、ありがたみが違うような気がする。

明通寺

<<明通寺:鐘楼>>
日曜日ではあるが、人影がまばら(全然いないわけではなく、といって多すぎず)で、 いい雰囲気であった。境内は、そんなに広いわけではなく、山の中腹に端正に配置されているという印象だった。

明通寺
<<明通寺:境内>>
奥に三重塔、右が本堂。

9世紀、坂上田村麻呂の創建と伝えられている。 本堂、三重塔ともに、鎌倉時代中期、13世紀の建立となる。 昭和28年国宝指定。

時間があったのか、いつもそうされているのか、本堂で住職のお話を聞くことができた。

明通寺
<<明通寺:三重塔>>


明通寺

<<明通寺:本堂>>


瓜割の滝
<<瓜割の滝>>
日本の名水百選に選ばれている。 年中、ほとんど水温が変わらず、夏でも冷たいことから、その冷たさで瓜が自然に割れたという故事から、 瓜割の滝と名付けられたという。

付近の森は、元々修験道の修業地ということで、滝から先は立入禁止の柵がめぐらされている。

瓜割の滝




熊川宿
<<熊川宿>>
若狭と橋を結ぶ若狭街道(通称鯖街道)の随一の宿場で、伝統的建造物群保存地区に選ばれている。 道の駅と併設されており、車の便も良い。お店が少なく、休みなのに閑散としている町並みを見ていると (道の駅は結構混んでいた)、ヤル気あるのかと思ってしまう。

ここは、関所で当時の形で再現されている。 お奉行代わりのお人形さんもいる。

熊川宿

通りの端には、用水が流れている。 写真を撮るのに夢中になっていると、落ちてしまいそう。

熊川宿


松木神社。
若狭の義民松木庄左衛門を祀る神社。

三方五湖

<<三方五湖:第一駐車場>>
若狭湾に突出する常神半島のたもとに、五つの湖があり、まとめて三方五湖と呼んでいる。 三方五湖レインボーラインは、それらの湖を巡る、最近では珍しい、有料の観光道路である。 何か所か駐車場が設けられており、絶景を堪能することができる。

特に、第一駐車場からは梅丈岳山頂公園までリフトで登ることができ、 360度の眺望を楽しむことができる。

三方五湖

三方五湖
<<三方五湖>>
三方五湖は若狭国定公園に属し、
五つの湖
 三方湖(みかたこ)、
 水月湖(すいげつこ)、
 菅湖(すがこ)、
 久々子湖(くぐしこ)
 日向湖(ひるがこ)
からなる。

それぞれ、塩水湖、淡水湖、汽水湖にわかれ、また同じ汽水湖でも、日本海に直接つながっている湖と、 奥にあるものでは、海水と淡水の比率が異なり、そのため湖の色が微妙に異なっている。

山頂公園はかなり広く、いろいろのモニュメントや施設が競い合っている。





山頂公園で撮った写真を合成してパノラマ風にしてみた。 スマホでパノラマ撮影したほうがよかったかも。

三方五湖

三方五湖
<<三方五湖:恋人の聖地の碑>>
恋人の聖地。
例のごとく、南京錠が、あちこちに、所狭しとかけられている。 恋人の聖地って、NPO法人が主催している「恋人の聖地プロジェクト」で選定された場所なのだそうだ(初めて知った)。

柏崎の恋人岬は、選定されていないみたい。

三方五湖

<<三方五湖:空間のメヴィウスの像>>
メビウスの輪を立体表現したもの。
メビウスの輪とは、帯状の長方形の片方の端を180°ひねり、もう一方の端に張り合わせたもので、 表と裏の区別がつかない形を言う。