2017年9月23日
朝、広島から松山に向かう。
当初は、船やJRを使用することを考えて、ホテルは松山駅の近くに取ったのだが、 時間と費用が思ったほどかかると分かったため、途中で車を借りることに計画を変更した。

行きは、しまなみ海道(尾道今治ルート)、帰りは瀬戸大橋(児島坂出ルート)で、四国を往復することにした。

昼前に道後温泉に入り、昼食をとった後、ひと風呂浴びて、夕方松山城に上る予定にした。

松山城
<<松山城:天守閣からしゃちほこと観覧車>>

しまなみ海道

しまなみ海道
<<しまなみ海道:因島大橋>>
しまなみ海道に入り因島大橋を渡ったところにある最初のPA(大浜PA)。 歩道を少し戻ると、因島大橋を眺める展望台があるのだが、雑草や雑木が生い茂っていて、 橋の下のほうを見ることができない。残念至極、せっかくの景観が台無しになっている。

この写真は、展望台の手前でとったもの、展望台からよりよく見える。

自転車用の専用道も付属しており、橋を渡ってくる自転車が、歩道の下を通り過ぎていく。 自転車も気持ちよさそうであるが、自動車が移動手段では出発地点に戻ってくる必要があり、 ちょっとためらってしまう。


<<しまなみ海道:来島海峡大橋>>
しまなみ海道の最後の橋が、来島海峡大橋(実際には来島海峡第一、第二、第三の三橋で構成)であり、 渡り終えたところに、来島海峡SAがある。

三連のつり橋が目の前に連なっている。

パノラマ
来島海峡大橋の全景

道後温泉本館

道後温泉本館

道後温泉本館

<<道後温泉本館>>
今治でしまなみ海道をはずれ、道後温泉に向かう。 本館わきの少し高台にある駐車場からでると、足元にレトロな本館が見下ろせる。

こちら側は裏口で、正面玄関は反対側にある。

まずは、昼食。ということで、アナゴ飯を食らう。

ところが、食事をする前は待っている客がいなかったのに、 食事がすんで、付近を回って腹ごなしをしてからいってみると、時間待ちの行列ができていた。
土曜日ということを忘れていた。
お風呂だけなら、普通の銭湯とほぼ同じ410円で、すぐに入れるが、 広間での休憩付き(840円)だと、しばらく待たされることになる。 次の予定もあり、お風呂だけで我慢することに。

詳しい情報はこちらから、
<<道後温泉本館>>


道後温泉に来たのは2回目。もっとも前回は、出張の途中で、車で通り過ぎただけだった。 仕事の途中でもあり、夜ということもあって、やけにまぶしく感じられた記憶がある。 もう、30年以上も前のことであり、その時と変わらぬ建物である。


本館の3階屋上にある振鷺閣(しんるかく)。

道後温泉駅
<<道後温泉駅>>
鉄道できた場合の玄関口。伊予鉄道道後温泉駅。

レトロな雰囲気ではあるが新しい駅舎である。 それもそのはず、1911年建築の旧駅舎のデザインのまま、1986年に再建された建物だった。

昨日の広島も、今日の松山も、路面電車が走っている。 伊予鉄道は、市内では路面電車、郊外とは大型の電車線をもっており、地元での貴重な足となっている。
ただ、路面電車になれない身にとっては、バスと同じく、少し乗りづらい。

坊ちゃん電車
<<坊ちゃん電車>>
伊予鉄道の市内線には「坊ちゃん電車」が、一日に何便か、走っている。 次の便の時間までの間、引き込み線で展示されている。 乗ってみたいとも思ったのだが、時間が合わず、計画に入れなかった。 乗ることはかなわなくても、できれば、走っているところだけでいいから、見たかったなあ。

蒸気機関車の形はしているが、実際には往時の形を再現したディーゼル機関車である。 走行時には、煙突から水蒸気の煙のようなものを出し、汽笛や走行時の音もできる限り再現されているという。

坊ちゃん時計

<<坊ちゃんカラクリ時計>>
駅前広場には「坊ちゃんからくり時計」があり、毎正時にカラクリの実演が行われる。

時計の上階のモデルは、先ほどの本館の振鷺閣だそうである。

加藤嘉明像
<<加藤嘉明像>>
道後温泉で時間をとりすぎ、夕方の閉館まじかに松山城に到着した。 駐車場からはロープウェイで天守閣のある本丸広場に上るのだが、その駅の手前にこの騎馬像がある。

加藤嘉明は、この松山城の築城に着手した人物で、有名な賤ケ岳の七本槍の一人である。 だが、完成を見ることなく、会津に移封され、そこで生涯を終える。 松山藩はその後、蒲生氏、久松松平氏と藩主を変え、明治維新に至る。

松山城
<<松山城石垣>>
松山城は平山城ということで、小高い丘(132m)の上に本丸があり、山裾に二の丸三の丸が配置される。 ロープウェイの終着は山頂の長者ヶ平。そこから、石畳の道を行くと印象的な石垣に出会う。

石垣の上にあるのは隠門続櫓。この先を回って次の写真の筒井門と隠門の前に出る。

松山城

<<松山城:筒井門>>
石垣の先の戸無し門を抜け、まず目につく門が、筒井門である。 その奥に、もう一つの門(隠門)があるのだが、一見わかりにくい。 筒井門に達した敵の背後を襲うためのものと考えられている。

また、隠門を覆う隠門続櫓からは(先ほどの石垣の上)、石垣の下を通る敵を監視する役目もあるという。

この門が、本丸広場への入り口になる。

松山城

松山城
<<松山城:天守閣>>
松山城の天守閣は、現存十二天守の一つであるが、建造は明治維新の直前、1854年のことである。 大天守と小天守及び南北の隅櫓からなる連立式で、姫路城と並び称される優雅な姿が見られる。

これは、本丸広場からの眺め。





次は、一の門手前からの眺め。

正面が大天守。左は小天守、右は一の門南櫓。右奥の一の門を抜けて大きく回り込んで、大天守わきの筋鉄門から 天守広場に至る。まだ、先は長い。

大天守から中に入るのだが、見学ルートは、大天守→(内門・玄関多聞櫓)→北櫓→(十間廊下)→南櫓→ (多聞櫓)→小天守→(筋鉄門)→大天守と回っていくことになっており、大天守の一番上に上るのは一番最後になる。

時々、自分がどこにいるのかわからなくなる。また、出てきたときにこの櫓に入っただろうかと不安になる。 一周しただけなのだが・・。

松山城
<<松山城:馬具櫓と太鼓櫓>>
天守閣からのこの眺めがたまらなく良い。山上の本丸広場が、石垣と多数の櫓によって守られている様が一望できる。

松山城

<<松山城:天守閣内部>>
大天守の最上階、思ったよりも広い。雨が降っているわけではないが曇り空で、あまり見通しがいいわけではない。 それでも、さすがの眺望ではある。


松山城のカメラスポットでは、山ノ下つまり二の丸や三の丸からのショットもあるのだが、 時間の関係で回ることができなかった。前回松山に来た際は、市内を移動する車の中から見ただけだったのだが、 下から見上げる景観もなかなかのものだった記憶がある。

くるりん

くるりん

<<くるりん>>
先頭の写真で見えている観覧車。あそこからお城を見たらきれいだろうな。 ということで、夜になってしまったが、夕食をとるついでに出かけてみた。

伊予鉄道の中心駅である松山市駅の駅ビルの屋上に大きな観覧車がある。 観覧車の直径は45mであるが、建物の屋上にあるため、最高高度は地上85mになる。 ちなみに、横浜みなとみらいの観覧車は直径100m(地上112.5m)である。

ここからは、まさに真横に近い高さから、松山城の天守閣を望むことができる。 夜ではあるが、お城もライトアップされているので、十分眺められるだろうと、 700円一周15分の空中旅行に出かけた。

上まで上がると、周囲の高いビルも眼下になり、きれいにお城が見える。 ただ、少し遠いのと、観覧車が動くので、よほどの高機能なカメラでないと、 写真撮影はむつかしいな。せめて、昼間ならいい写真が撮れたかも・・。