2018年9月25日
連休中は、どこも観光客で一杯で身動きも取りにくいし、宿もない。 休みを一日とってゆっくりすることにし、温泉につかって、時間を気にせず明治村を楽しむことにした。

明治村は、全国各地に残っていた明治時代の建築物をここに移築して、公開しているもので、1965年に開村している。
実は40年前、1976年の冬にここを訪れたことがある。その時の写真は横に並べておく。

明治村
<<明治村:SLの方向転換>>

明治村

明治村

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<<入場口>>
あいにくの小雨。けど、傘をささなくても済む程度。 お客さん少ないかな、とは思いつつも、同じ方向に行く車がない。 まさか今日は休園ではと心配になってくる。

駐車場で確認し、開園しているということを聞いて、ほっと一息。 さすがに、券売機も、入口も並ぶ必要がなかった。





<<5丁目付近>>
明治村
明治村では、明治が続いている。
今年は、明治151年だ。


<<SL名古屋駅>>
一番遠いところまで行って、徐々に戻ってくるようなルートを考えた。 まずはSLに乗って名古屋駅まで、そこから村営バスで、正門前へ。

明治村
<<第八高校正門>>
名古屋市の旧制第八高等学校の正門。

この門は、明治村の正門を兼ねている。

駐車場からは一番遠いのだけど、ここが明治村の正門で、バスとかで来る人はこちらから入村するらしい。

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<<聖ヨハネ教会堂>>
(重要文化財)京都市の京都五條協会。

正門のところで、ボランティアの案内係のおばさんにつかまり、一緒に案内してもらう。 説明してもらうのはありがたいのだけど、サッサと回りたい心境。複雑。

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<<学習院長官舎>>
東京都豊島区の学習院長官舎。

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<<西郷従道邸>>
(重要文化財)東京都目黒区の西郷従道邸。

案内してもらう人がいないと中に入れない。案内のおばさんとはここでお別れ。

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<<森鴎外・夏目漱石住宅>>
東京都文京区の森鴎外・夏目漱石住宅。

明治23年から1年ほど森鴎外が居住し、明治36年から3年ほど夏目漱石が居住していた。

他の住宅とは異なり、特に本人たちの好みに合わせて建てられたものではなく、 一般向けの住宅(借家)であるため、実際に、他人の家を覗いているような感覚がする。 前日のサツキとメイの家(昭和の家)に続いて、今日は明治の家をみることになった。

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<<レンガ通り>>
明治村
展示物は前回の40年前と変わるわけもないのだけど、ここは建造物が増えて、雰囲気が一新している。

<<東山梨郡役所>>
(重要文化財)山梨市の山梨郡役所。

明治村の村長は、阿川佐和子さん。ここには、村長室があり、阿川さんがいらっしゃいます(もちろん写真)。

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<<札幌電話交換局〜安田銀行会津支店>>
奥から、
(重要文化財)名古屋市の東松家住宅、
京都市の京都中井酒造(ちょっと見えにくい)、
会津若松市の安田銀行会津支店、
(重要文化財)札幌市の札幌電話交換局。


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<<京都七条巡査派出所>>
京都市の京都七条巡査派出所。
後方に、元名鉄(名古屋電気鉄道)の市電。

多分、前回来た時には、ここに警官(もちろん偽物)がいて、道案内などをしていたような気がする。 休日のみのサービスかな?

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<<北里研究所本館・医学館>>

東京都港区の北里研究所本館。


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<<幸田露伴住宅「蝸牛庵」>>
東京都墨田区の幸田露伴住宅「蝸牛庵」。

幸田露伴が、明治30年からほぼ10年間暮らした家。

前の、森鴎外・夏目漱石住宅と比べると、中が広々としており、庶民の家とは違う雰囲気があった。

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一番気に入った場所。
玄関を入った正面に、棚と窓があり、座敷が見通せる。 ちなみに、窓に移っている黒い影は、幽霊などではなく、撮影者(私)である。

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<<西園寺公望別邸「坐漁荘」>>
(重要文化財)
清水市の西園寺公望別邸「坐漁荘」。

一転、さすがに政府の重鎮の別邸である。隅々まで、好みに合わせて作ってあると見えた。

二階からは、湖(入鹿池)が見通せる、思わず、この景色を西園寺公望も見ていたのかと思ってしまった。
この建物は移築されているので、実際は、太平洋(右に清水港、左に伊豆半島)が見えていたという。

晩年は、車いす生活だったということで、敷居が低く、部屋の床と同じ高さ、今でいうバリアフリーになっていた。



建物に囲まれた中庭の風景。日差しが暖かい。

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<<品川燈台>>
(重要文化財)東京都港区の品川燈台。


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<<宇治山田郵便局舎>>
(重要文化財)伊勢市の宇治山田郵便局舎。

ここでは、実際に郵便業務が行われており、郵便を出すことができる。
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様々な時代の郵便ポストが並んでいる。

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<<呉服座(くれはざ)>>
(重要文化財)大阪府池田市の呉服座。

昔の芝居小屋と言えば、四国香川の金丸座を思い出す。少しこちらのほうが小振りかな。 でも、造りはほとんど同じ(当たり前かな)、ある程度、それなりに完成した形らしい。

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<<本郷喜之床/小泉八雲避暑の家>>
左側が、東京都文京区の本郷喜之床、
右側が、焼津市の小泉八雲避暑の家。

本郷喜之床の二階には、明治42年から2年ほど、石川啄木が家族で暮らしていた。 二階から見えているのが石川啄木(写真)である。

小泉八雲避暑の家は、昔は魚屋だったらしい。今、一階では、駄菓子を売っている。

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<<半田東湯>>
愛知県半田市の半田東湯。

店の前には、うどん屋の屋台が。 芝居を見て食べるのか、ふろから上がって食べるのか、どちらでもお腹のすくことだ。

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<<聖ザビエル天主堂>>
京都市の聖ザビエル天主堂。
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恥ずかしながら、昔と同じ写真を撮っている。 進歩していないなあと思う。 もっというと、次の写真も同じ構図でとっていた。

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<<大明寺聖パウロ教会堂>>
長崎県西彼杵郡の大明寺聖パウロ教会堂。

外見は特に特徴のない建物で、他の並びいる建物よりも魅力がないと思うのだが、 ひとたびその内部に入ると、思いもかけない光景が目に入る。まるで、別世界だ。

内部の天井は、大浦天主堂を彷彿とさせるアーチ型をしている。 余計な飾りがない分、こちらのほうがさっぱりとした美しさを感じる。


内部の、右奥に白いものが見えるが、これがマリア像で、いわゆる「ルルドの洞窟」と呼ばれるものである。 フランスのルルドの町の洞窟にマリア様が出現した「ルルドの奇跡」がおきたのが、1858年のこと。 その後、その奇跡にあやかって、洞窟の再現が試みられた。これを「ルルドの洞窟」という。 この教会堂が建てられたのは、1879年のことで、わずか20年前の出来事であった。

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<<内閣文庫>>
東京都千代田区の内閣文庫。

何の建物かというと、当時の明治政府の中央図書館である。

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<<金沢監獄正門>>
金沢市の金沢監獄正門。

今は門のところだけであるが、当然のことながら、当時はこの両側というか、 敷地全体をレンガの塀で囲んでいたわけである。

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<<金沢監獄中央看守所・監房>>
金沢市の金沢監獄正門中央看守所・監房。

中央看守所は八角形の建物で、正面とその左右の面を除く五面に監房舎が設けられている。 ここでは、一カ所のみ監房が再現されており、他は内部にダミーの写真が貼ってある。 中央看守所の屋根の上には、見張り所がある。







中央看守所の真ん中に監視室がある。この監視室は、金沢監獄ではなく、網走監獄のもの。

監視室から、監房の廊下が見通せる。

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<<帝国ホテル中央玄関>>
東京都千代田区の帝国ホテル中央玄関。

昔からある、明治村のシンボル的な建物。
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<<高田小熊写真館>>
新潟県上越市の高田小熊写真館。

二階に写真スタジオがあり、天窓から豊富な明りを取り込める構造になっている。

結局かなり時間オーバーして入口に戻ることができた。 できれば、天気の良い日に、ゆっくり回りたい。