2018年10月13日 奥さんが紅葉を見に行こうと言い出した。 まだ、早すぎるとは思いつつ、いろいろと調べてみると、奥日光が見ごろとの情報が・・。 でも、ちょっと日帰りはきつい。それで、適当な温泉を探してみると、中禅寺湖畔に1軒見つかってしまった。 すぐに予約し、昔の旅行計画を焼き直して、ちょっとラフに作り上げてしまった。 一日目は、関越道の沼田インタから金精峠を抜け、湯滝、竜頭の滝経由で、中禅寺湖へ。 二日目は、華厳の滝を見てからいろは坂をくだって、日光東照宮というコースである。 |
<<湯の湖>> |
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<<吹割の滝>> 沼田インターから金精峠に向かう途中にある吹割の滝。 何度目になるだろうか、社員旅行などでも来ている。 なぜか、奥さんは初めてだとか。 金精峠を超えるのが車酔いのせいできついので、日光にはこちらからは行っていないとのこと。 そういうことか。でも、今回は大丈夫なのかな? お土産屋さんの通りのとっかかりにある市営駐車場に車を入れることができた。 だが、そばにあるはずの遊歩道入口は、台風の影響で通行止めになっており、 結果、遊歩道の周回はできず、鱒飛の滝〜吹割の滝〜浮島橋の間だけが通行可能となっていた。 古の火山噴火でできた凝灰岩の川床の、比較的柔らかい部分が侵食され、亀裂ができ、 そこに川水が流れ込んで滝となっている。 遠くに人が見えるので大きさがわかるだろう。 昔は、川のすぐそばまで人が近づくことができたのだが、今回は、ロープが張られていた。 台風直後ということで、水量が多いための一時的なものなのか、そこはわからないんだけど。 今回はあまり近づけなかった。残念! |
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<<吹割の滝周辺>> 吹割の滝の上下流一帯は、吹割渓谷と言って岩壁が立ち上がり、奇岩が顔を見せる。 川の浸食によってできたもので、表面は削り取られたように滑らかに感じる。 |
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=浮島橋から下流(吹割滝方向)= 千畳敷と呼ばれるところ。 |
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=吹割橋から上流= |
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<<湯滝>> 無事に金精峠を抜けて、湯滝へ。 そろそろ混雑してきた。湯の湖の付近では道路の両側に車を停めている人が多い。 こちらの予定は、湯滝の駐車場に入れることにしているのだが、入れるだろうか。 何とか駐車場の入り口までたどり着いたが、駐車待ちの車が何台かある。 他に行くことを考えず、空くまで待とうを決め込むと、結構、車が出てくるではないか。 何分も待たずに、中に入って駐車することができた。 確かに、滝を見るだけなら、何分も停めておかないよね。 車から降りると、すでに滝の音が響いている。 目の前の売店(レストハウス)の先に滝が見える。 レストハウスの脇に滝見台ができており、その目の前に湯滝がある。 湯の湖から流れる水が、斜面を一気に駆け下り、幾筋にも別れ、岩肌を水しぶきで隠している。 迫力満点、カメラに収まらない。 ここでお昼にする予定。少しお腹は減り始めていたが、目の前の絶景に心を惹かれ、 先に滝のしぶきを浴びることにした。 |
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湯滝は、標高差70m、長さ110m、幅25m。滝の脇には、湯の湖に上る道がある。 この道を行くと、滝の脇や、上のほうからの景色を見ることができる。 途中までのつもりが、さして手間をかけることもなく、湯の湖にたどり着いてしまった。 よく考えると、湯の湖に来て湯滝を見に来る人と、湯滝に来て湯の湖を見に行く人がいるのだなあ、ということか。 ここは、セットで考えたほうが良い。 |
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湯の湖への道の途中から、滝見台を望む。 なお、次の竜頭の滝、翌日の華厳の滝と併せて、奥日光三名瀑という。 |
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<<湯の湖>> この北東にある三岳(みつだけ)の噴火により湯川がせき止められてできた湖である。 その名の通り、日光湯元温泉の温泉もわき出ているという。ここから流れ出ている湯川は、 湯滝から戦場ヶ原、竜頭の滝をへて、中禅寺湖にそそいでいる。 もっとも温泉が出ているといっても、湯滝に流れ出ている水が暖かいわけではないらしい。 |
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<<戦場ヶ原>> 日光は何度も訪れ、この道も何度も通り、この付近を戦場ヶ原ということも知っていたのだが、 実際に戦場ヶ原としてみるのは初めてである。 湯滝から、竜頭の滝に向かう国道120号線の真ん中付近、三本松園地に、戦場ヶ原展望台がある。 広大な湿地帯である戦場ヶ原の東端にあたるという。ちなみに、湯川は西端を流れている。 |
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もともとは、湯川が男体山の噴火でせき止められた湖であったが、土砂や火山灰や植物の死骸などが積み重なり、 湿原となったもので、広さは約400ha、ラムサール条約の登録湿原になっている。 展望台からは、一望のもとに湿原が広がっているのが見渡せる。 誰も足を踏み入れていない(ように見える)一面の原に、霧が出てきた。 実際に、この数分後には、一面の霧で、原全体が覆われてしまった。 |
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![]() [展望台からの眺望] |
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<<三本松園地>> 戦場ヶ原周遊の起点。 |
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<<竜頭の滝>> ここは、今日の行程の中で一番駐車場が心配だったところ。 紅葉の見ごろということで、名所でもある竜頭の滝と言えば、渋滞の車列がニュースになるようなイメージがある。 しかも、山間ということで、駐車場もそんなに広くなく、道路に停めるような羽目にならないことを祈るばかり。 竜頭の滝には、滝上、滝中、滝下の3か所に駐車場がある。今回は一番滝つぼに近い滝中へ。 幸いなことに、すぐ駐車場の敷地内に入ることができ、数台待つだけで停めることができた。 やはり、左折で入る方向を選んで正解だった。 |
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竜頭の滝は、標高差60m、長さ210m、幅10m。湯滝と同じく、渓流を流れ落ちてくる滝。 最後の滝つぼの付近からは、上流が見えない。豪快な湯滝と比べて、小振りでまとまった感じがする。 竜頭の滝の滝見台は、竜頭の茶屋というお店を突き抜けた先にある。 そんなに広いところではないため、お店の中も含めて、人がごった返している。 |
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<<竜頭の滝をのぼる>> ここも、滝の流れの脇を登っていくことができる。 山道ではなく、ゆるい階段を上っていくイメージで、楽に登ることができた。 このままのぼると、滝上の駐車場まで行く。駐車場わきの、竜頭の橋からの眺めも素晴らしい。 |
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ここの紅葉が今回の旅行の目的だったんだ。 ということで、まだ見ごろには少しは良かったかなとはいえ、十分に満足できる色付き具合だった。 |
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滝も、ここら辺からみると、急な渓流といった趣で、まさに、竜が飛んでいる感じ。 |
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<<中禅寺湖>> 竜頭の滝をでた湯川が流れ込む湖。 ここ、中禅寺湖も男体山の噴火による堰止湖である。出口は、ご存じ華厳の滝である。 戦場ヶ原の霧が湖まで降りてきた。対岸どころか、すぐそばの岸まで霧の中。 |
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なかなか中禅寺湖は、ゆっくりと見ていることがなかった。 時間が限られている中で、どうしても、華厳の滝や東照宮のほうに時間がとられてしまう。 今回も、泊まるだけの日程ではあるが、付近を散策するのも、悪くない。 ただ、できれば、対岸の景色を楽しみたかった。 |
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<<英国大使館別荘記念公園>> 中禅寺湖畔には、かつて、各国の大使館や個人別荘が立ち並んでいた。 ここは、明治維新で活躍したアーネスト・サトーの個人別荘として1896年に建てられ、 その後、英国大使館別荘として2008年まで使用された。 2010年に栃木県に寄贈され、2016年から一般公開されている。 最近では、邸内で撮影された吉永小百合のCMが評判になり、 同じ席に座って、スコーンと紅茶を味わいながら、中禅寺湖を眺めたい、と考える人が増えたという。 今日は、夕暮れ時でもあり、霧も出ているわけで、同じ景色を楽しむことはできない。 せいぜい、湖畔まで降りて、屋内の明かりを楽しんだ。 本日は、中禅寺湖畔で一泊の予定。 |