2019年6月10日 北海道は広い。 札幌と函館なんて、北海道全体の端っこのほうのように感じるのだけど、案外に時間がかかる。 電車でも特急で4時間近くかかる。車でも300km近くあるため、休憩時間も含めるとほぼ一日がかりになる。 この一日をどうするかが一番の思案処だった。 結果的には、宿を8時に出発し、休憩等をとって札幌には2時半ころに到着した。 |
![]() <<札幌時計台>> |
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<<ニセコ高橋牧場>> まさに北海道らしい道路が、晴天のもと続いていた。 こういった道は北海道でないとお目にかかれない。 毎日、こんな道を走っていると、せせこましい都会の道路は走れないなと思う。 広々とした牧場の中に、牧場の製品を売る売店や、食堂などが点在している。 それまで、ほとんど、店らしい店がなかったのに、ここに来ると、思ったよりもお客さんがいることにびっくり。 |
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ここは少し寄り道にはなるのだが、牧場のミルクで作ったソフトクリームを食べたくて、コースに入れた。 お店も、ガラス張りで、明るく清潔な雰囲気。 まさに、絵に描いたような「北海道」を実感できる場所である。 |
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このあたりから、車の前になり、右になり左になりで、羊蹄山が目に入る。 この牧場は、羊蹄山のふもとにあり、天気も良かったのだが、肝心の羊蹄山の頂上だけが雲に隠れて、みることができず。 羊蹄山、標高1,898m、円錐形の成層火山で、蝦夷富士とも呼ばれる。 なだらかな裾野を持ち、周囲に目立った山がないため、遠くからでもその優美な山景を望むことができる。 蝦夷富士と呼ばれるに値する形容である。 |
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<<名水の郷きょうごく>> 二カ所目の立ち寄り先は道の駅。ここで、昼食とする。 ここで羊蹄山の脇水が噴き出しているため、名水の郷と呼ばれる。 駐車場から、つり橋を渡って、湧水地点に向かう。 |
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滝ではない。上流地点には何もない。岩の隙間からこれ以上の水が湧き出ている。 日本最大級の湧水で、1日当り8tの水が湧き出ている。 羊蹄山に降った雪や雨が、数十年の時を経て湧き出でる。 冷たい水しぶきが顔にかかる。気持ちの良い風を感じる。 |
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<<北海道庁旧本庁舎>> これからの予定は、短時間ではあるが札幌市内を見て回り、夕食後、藻岩山に登って夜景を見ることにした。 北海道庁旧本庁舎は、通称赤レンガ庁舎などと呼ばれ、北海道を象徴する存在である。 北海道庁の設置により建築が開始され、明治21年(1888年)の竣工。 明治6年(1873年)に建てられた、開拓使札幌本庁舎の意匠を継承し、八角塔を戴いている。 なお、この庁舎のレンガはフランス積みという積み方をしている。 フランス積みというと、確か、富岡製糸場がそうだったような気がする。 珍しい積み方らしい。 |
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<<北海道庁旧本庁舎内部>> この庁舎は、明治42年(1909年)に火災にあい、内部を全焼している。 しかし、外装のレンガはほぼ無傷で残り、火災後わずか2年で復旧することができたという。 そのため、内装にも、いろいろの防火対策が施されている。 写真の廊下にも、上がアーチ状の隔壁があり、両脇の壁に防火扉が、ちゃんと設置されている。 2階知事室。 |
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<<札幌時計台>> こちらも、札幌のシンボル的存在である、時計台。 でも、別のところでは「がっかり名所」としても、有名らしい。 市街地の中にあり、周りは高層ビルで囲まれているため、時計台だけを写真に収めることができないのが、理由らしい。 トップ写真も含めて、背後のビルが目立たないような工夫をしたつもりだが。 明治11年(1877年)に札幌農学校演武場として建設された。演武場とは、武道場あるいは屋内体育館といった意味であり、 現在も、玄関の扁額には「演武場」と書かれている。 ![]() 実際、縦長の形をしており、2階には、集会などを行えるスペースがある。 |
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<<札幌時計台内部>> 内部は想像しているよりも、広々としている。 実際に、貸しホールとしてコンサートなどで使用することもあるのだという。 |
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<<札幌テレビ塔>> 札幌駅から赤れんが庁舎、時計台と南下してきて、大通公園に至る。 大通公園を超えると、歓楽街ススキノになる。 ここは、札幌テレビ塔を押さえておきたいところ。 昭和32年(1957年)に完成した電波塔。テレビ時代に合わせて建てられたものと思うが、時代の趨勢により、 現在は一部FM局のみに使用され、テレビ電波は、近くの手稲山の送信所から発信されている。 高さ147.2m、地上90.4m地点に展望台があり、エレベータで約1分で到達する。 |
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<<大通公園>> 展望台からみた大通公園。 私にはわからなかったが、通りの先には大倉山のジャンプ台があり、ここから見えるそうだ。 何か、揺れているような気がする。本当に揺れているのかどうか? |
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<<札幌藻岩山夜景>> 新日本三夜景に選ばれた、札幌藻岩山の夜景。 市電とシャトルバスを乗り継いでロープウェイの駅、ロープウェイ・ケーブルカーを乗り継いで、藻岩山山頂へ。 平日にも関わらず、山頂は満員状態。ロープウェイも臨時便が運航されていた。 個人的な趣味としては、函館の夜景のほうを推したい。札幌の夜景もきれいではあるが、メリハリがないというか、 眼下一杯に広がっている感じで、かえってまとまりをなくしている感じがする。 長崎、神戸、函館はいずれも狭い限定された範囲での夜景であるので、 範囲外の海や山などの黒い部分が夜景を際立たせているのではないかと思う。 この他にも、テレビ塔や札幌駅のJRタワーからの夜景も、一見の価値があるという。 <<札幌藻岩山:恋人の聖地:幸せの鐘>> 標高531m。 山頂の展望台には、幸せの鐘があり、恋人の聖地に認定されている。 |