2019年7月13日
 最近は、北陸方面を中心に訪問先を選んでいる。 いつものように、奥さんから温泉に行きたいと話を聞いたとき、まず、富山を候補に選んだ。 ただ、間際になってからの予約では、希望通りのホテルを見つけるのはむつかしい。 何とか、場所的にはイマイチだが、それなりの温泉を見つけて、いざ出発。

称名滝
<<称名峡:悪城の壁>>

柏崎

<<米山SA>>
米山のサービスエリアから柏崎刈羽原発が望める。 手前にあるのは、柏崎トルコ村の名残かな。

レストハウス称名
<<レストハウス称名>>
立川駅を過ぎ、称名台というところに着く。車で来れるのはここまで。 ここから先は、一般の車は入ることができない。

思ったよりも、停めてある車が多い。滝を見るだけでなく、山に入る人も多いようだ。 案内図では、道の反対側にも駐車場があるようだが、よくわからない。

ここには、お土産屋兼食堂がある。このような場所にもかかわらず、おいしいお蕎麦であった。

レストハウス称名


称名川は、立山西斜面を源とし、平坦な阿弥陀ヶ原の溶岩台地を深々と切り裂いている。 峡谷の上は、立山黒部アルペンルートとして室堂を経て黒部ダムに続く経路ができている。

称名川は立山駅の手前で常願寺川に合流し、富山湾にそそぐ。

かねてから黒部に行きたいと思っていた。
黒部インターでおりて、宇奈月駅発の黒部峡谷鉄道(トロッコ列車)で欅平へ・・。
立川インターでおりて、立川駅発ケーブルカーに続く黒部アルペンルートで、黒部ダムへ・・。
いずれも一日がかりのコースになる。 称名滝への道は、そこまではかからないが、いずれのコースに入れるにしても、きつい日程になりそうだった。

今回は、梅雨のさなかで視界も望めず。 ということで、称名滝のみのコースにして計画した。

称名滝

称名滝
<<称名遊歩道>>
称名平の駐車場で車を停め、アスファルトの遊歩道−とはいうものの、車が通れるほどの広さがある−を進む。

歩き始めるとすぐ、前方に細い一条の水の流れが見える。 初めて見る身にとっては、滝なのか岩の模様なのか区別がつかない。

道の右手、称名川の対岸は、切り立った岩が連なっている。 川には、何重にも砂防用の土手が築かれている。

称名橋

<<称名橋>>
歩くこと30分で称名滝に着く。

滝の手前に頑丈な橋が架かっている。 滝の水しぶきで、半分以上濡れている。

川の水の色が、なんとも美しい。



橋を渡った対岸には、階段状の滝見台ができている。

称名滝

<<称名滝>>
滝に近すぎて、横のアングルに全景が入らない。

滝は4段に分かれており、上から70m、58m、96m、126m、合わせて350mという、日本一落差のある滝である。 となりの細い滝は、ハンノキ滝といい、落差500mになるにだが、渇水期には消えてしまう幻の滝である。

毎秒数トン以上の水が岩盤を流れ落ちており、年10cm程度後退しているという。

称名滝



称名滝


滝壺は、直径60m、深さ6m。 滝下の岩にあたって飛び散り、反対側の岩に跳ね返り、霧となって散っている。

悪城の壁

悪城の壁

<<悪城の壁>>
称名滝の下流、称名川の左岸には、長さ2kmにわたって、高さ500mの断崖が続く。 一枚岩の断崖としては、日本有数の規模を持ち、「悪城の壁」と呼ばれている。

溶岩台地が称名川と氷河によって、長年にわたって削られた結果と言われている。



道を走っていると、延々と壁が続くのだが、一カ所、駐車して眺めることのできる場所がある。