2019年9月21日
 また、奥さんが温泉に行きたいという。この前、出かけたばかりだというのに、性懲りもなくまた行きたがっている。 せっかくだから、一番行きたいところと聞いて、四万温泉に決めた。

 昔、小出の役場の脇に、行列のできるラーメン屋さんがあった。 その後、仕事の縁もなくなり、ご主人が亡くなって店仕舞いしたとの話もあり、いい思い出くらいに思っていたのだが、 ふとしたことで小出インター近くでお店をやっていることを知り、お子さんが後を継いだのかといつか行こうと決めていた。 奥さんも、大の御贔屓で、是非にという。 ならば、一日目はこのお店でワンタンメンをいただくことにし、周辺の観光地を午前中に回ることにした。

西福寺
<<西福寺:開山堂>>

西福寺
<<西福寺:山門(赤門)>>
この寺は、天文3年(1534年)の開山になる曹洞宗の寺院である。 堂内には、幕末の名匠、日本のミケランジェロと称される石川雲蝶の彫刻や絵画、指物などが数多く残されている。

山門前の左右にある石碑も雲蝶作である。 左の石碑は「禁葷酒」。 肉や生臭い野菜を食べたりお酒を飲んだりしたものは、修行の場にふさわしくないので出入りを禁ずるということである。

右の石像は火除地蔵菩薩。この村を火災から守っている。

西福寺

<<西福寺:開山堂>>
安政4年(1857年)に完成した。建物全体というか建物内部は、石川雲蝶の彫刻で埋め尽くされている。

石川雲蝶:文化11年(1814年)江戸雑司ヶ谷の生まれ。 若くして江戸彫石川流の彫物師として名をあげ、名字帯刀を許される。 32歳ころに越後三条本成寺の修築に招かれ三国峠を越えた。三条で酒井家の婿養子となり生涯を過ごす。 越後各地にその鑿跡を残している。この開山堂の彫刻群が代表作となる。

永林寺
<<永林寺>>
写真にも写っているが、このお寺は、徳川家康の孫である松平忠直公(作州津山藩祖)、 その子松平光長公(越後高田藩主)の香華所として、三つ葉葵の紋章を許されている。

本堂修復の際、石川雲蝶に装飾を依頼し、雲蝶はこの寺に13年間滞在して、 襖、欄間、置物などに100点以上の彫刻・絵画を残している。

永林寺

<<永林寺:本堂>>






時間的にもちょうどよし。 くだんのラーメン屋は味も昔ながらの懐かしさ。 また、来ようっと。