2019年9月21-22日 四万温泉には昼過ぎに着いた。 川の色も湖の色も、これが四万ブルーというのかという、鮮やかなコバルト色に少し緑が入った独特の色だ。 四万ブルーを求めて、四万の甌穴、桃太郎の滝、奥四万湖と、周辺を訪ねることにした。 |
![]() <<四万温泉:積善館>> |
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<<四万の甌穴>> 新潟方面、月夜野インターから四万温泉に向かうのは、ちょっとだけハードな山越えの道になる。 国道353号に抜けると途端に広い道になる。都会からくる道は優遇されていると感じる。 四万温泉の入り口。カフェのようなものがあり、その脇がかなり広い駐車場になっている。 そこから河原に降りていく。 甌穴とは、川底の窪みに小石などが入り、流れによって回転しながら川底を削り、丸い穴を作る。 ここには、8個の甌穴があり、大きなものは直径3m深さ1.5mにもなる。 ただ河原に降りてみると、それらしきものは見えるのだが、八つまで数えることはできない。 水は澄んでいる。 水深が深そうなところは、やや青みがかりこれが四万ブルー?と思わせるような色になっている。 雲が厚く、雨にならないことが幸いな天候ではあるが、きれいな色が見えている。 晴天の下では、どのような景色を見せてくれるのだろうか。 駐車場まで戻り、少し先に行くと、上から見下ろせる場所がある。 |
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<<桃太郎の滝>> 四万大橋の手前に桃太郎の滝がある。 うっかり通り過ぎてしまい、慌てて戻り、道端にある2-3台しか止まれないスペースに車を入れる。 一応駐車場なのだろうが、案内板も何もなく、ここでいいのか心配になる。 川沿いの道であるため、林越しに鮮やかな川面が見える。 30mほど来た道を戻ると、下に降りる階段がある。 階段の一番下まで降りると、林の奥に白い滝が見えてくる。 ここには、発電用の小さなダムがあり、水をためているが、そこに滝の水が流れ込んでいる。 滝の上のほうまで見えないものかと、右往左往したのがこれが精一杯だった。 それにしても、この川の色は何だろう。 例えは悪いのだが、牛乳を流し込んだような光景である。 実際には澄んだきれいな水のはずなのに、不思議である。 以前、吾妻渓谷に行った際にも、同じような川の色をしていたことを思い出す。 近くなので、同じ原因があるのだろうか。 水が澄んでいるからという説もあるが、北海道支笏湖の青さとは違う気がする。 流れ込んでくる温泉のなかの、何らかの成分が影響しているのではないかという説のほうが、納得できる。 |
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<<四万温泉:河原の湯>> いざ、温泉街に。河原の無料駐車場に車を停める。入口で詰まっていたのだが、奥はガラガラだった。よくある話。 河原の角、道路より下にある円形の建物が、河原の湯。共同浴場である。 |
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<<四万温泉:積善館>> 四万温泉:由来として四万の病に効く湯という説がある。 開湯は、坂上田村麻呂による延暦年間(8世紀末)発見説、 源頼光の家臣碓氷貞光による永延年間(10世紀末)発見説の、二通りの説がある。 永禄6年(1563年)に初めての温泉宿が開業したという。 四万川沿いの狭い地区に大小の温泉旅館がひしめいている。 ただ、メインの空間が川の両岸に限られているので、道幅が狭く、夜は早々に灯が落ちてしまうという。 積善館本館:元禄4年(1691年)に建てられた日本最古の温泉宿と言われる。 赤い橋を渡って、木造建築の本館に向かうこの建物は、 映画「千と千尋の神隠し」に出てくる「油屋」のモデルの一つとされる。 積善館の名物の一つが、本館にある元禄の湯。 ![]() (ホームページから写真をお借りしました) 昭和5年(1930年)に建てられたということで、アーチ型の大きな窓、石造りの浴槽、タイル張りの床、高い天井。 洋風の、明るい雰囲気の浴室である。ただ、脱衣室はなく、浴室の片隅で服を脱ぐ方式。ドア一つですぐ外になる。 泊り客でなくでも入浴することが可能であるため、話のタネに入ってみた。 浴室の脇で水車が回っている。源泉を冷やすための装置だと思うのだが。 <<四万温泉:積善館(夜景)>> 積善館はライトアップもされている。 夜見る光景は、千と千尋の世界そのものである。 |
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<<奥四万湖>> 四万川の上流、温泉街から10分ほど車を走らせると、奥四万湖に着く。 30分足らずで、湖の周囲を回ることができる。 ここは、四万川ダムによってせき止められたダム湖である。 湖水は酸性が強く、魚の姿は見えない。 季節的なものなのか水量が少ない。 |
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<<四万川ダム>> 四万川ダムは、提高89.5mで、平成11年(1999年)の完成である。 ダムの直下でダムを見上げられるのは、ほんとに珍しいと思う。 公園として整備されており、放流したらどうなるんだろうと思わず考えてしまう。 実際は、脇のほうにちゃんと放水路が確保され、しっかりと水が流れていた。 |