2019年10月26日 この秋は結婚30周年ということで、どこかに行きたいなと奥さんに話したら快く了解を得た。 ということで、紅葉を狙っていくことを考え、10月末に紅葉の見ごろを迎える東北中北部に的を絞った。 最終的に紅葉情報と突き合わせ、鳴子峡−八幡平−奥入瀬というルートを決め、後は天候待ち。 うまく晴れることを祈っていたのだが、前日までの予報は雨。何とか日曜午後から晴れそうだとか。 まあ、奥入瀬さえ晴れれば御の字という感じでの出発だった。 |
![]() <<鳴子峡>> |
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<<鳴子峡レストハウス>> まだ暗いうちに家を出て一路鳴門峡へ。 国道47号で、山形から宮城に抜け、鳴門峡レストハウスの駐車場に到着したとき、雨の予報にもかかわらず、 雲一つない快晴の空が待っていた。 自分の日頃の精進の賜物などと、お互いに言い合いつつ、晴れた空に感謝する。 いつも出足が遅いのか、あるいは雨の予報に出足が鈍っているのか、 9時過ぎにもかかわらず、駐車場にはまだほとんど、車が停まっていなかった。 幸先のいい始まりだ。 |
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<<鳴子峡:大深沢橋>> 鳴子峡の写真というと、国道47号の大深沢橋を背景にした、この構図。 ガイドブックなどでも、このような形で使われている。 レストハウス脇の見晴らし台から望むことができる。 私は気付のソフトクリーム、奥さんは遅い朝ごはんをいただく。 |
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<<鳴子峡>> 鳴子峡は、大谷川(北上川水系)が火山岩台地を侵食してできた4km以上にわたる渓谷である。 両岸は、高さ80m〜100mの切り立った崖が続き、奇岩に富んでいる。 また、一帯は落葉広葉樹林が多く、東北でも一二を争う紅葉の名所となっている。 観光の中心は、このレストハウスを中心とした一帯か。 駐車場も一番大きなものになっている。 |
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<<鳴子峡遊歩道>> ここから、大深沢橋直下の回顧橋までの遊歩道が下りている。 片道30分程度。急な断崖面に沿って道が続く。 100m近くある断崖を下りていくので、結構きついようだが、階段が歩きやすく(一部滑りそうなところも)、 周りの景色にも助けられて、思いのほか楽に行き来できるようだ。 鳴子峡には、大谷川の川沿いを行く鳴子峡遊歩道があるが、東日本大震災などの崖崩れの影響で、 通行止めになっていたのが、2015年に一部開通し、レストハウスから回顧橋まで行くことができる。 反対側は、鳴子公園やこけし館付近にある。 また、大深沢橋の北側の渓谷沿いに、大深沢遊歩道−一周約50分−がある。こちらは、ちょっと上級向けかな。 |
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<<鳴子峡:回顧橋>> 遊歩道の折り返し、回顧橋。だいぶ人出が増えてきた。 あの程度の車でこの混雑では、駐車場が一杯になったらどうなるんだろう。 |
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回顧橋から大深沢橋。 |
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大深沢橋から回顧橋。 |
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<<封人の家>> 鳴子峡から国道を10kmほど、一旦、山形県に戻る。 また来てしまった。囲炉裏の火が暖かい。ここは居心地が良い。 |
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<<堺田分水嶺>> 遠景。 右の四阿のあたりに分水嶺がある。 近くに、地元の方がやっているお蕎麦屋さんがある。土日祝日のみの営業で、自家でとれた野菜なども並べている。 奥さんは、安い安い、けど今日家に帰るわけでもなしと悩み、日持ちのするものを買っていた。 |
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<<尿前の関>> 鳴門峡の駐車場から急な階段を下り、尿前の関跡に出る。 これだけ急な階段を下らせて、下にも駐車場があるんじゃないの?とかいいつつ、 関前に出ると、どうやら駐車場はなさそうだ。 ここにあるのは門だけ。 他に礎石跡があるのみ。 芭蕉が奥の細道の途中、奥州から出羽の国に入ろうとするとき、この関を通ろうとした。 不審があるということで、時間がかかり、出羽の国に入ったのが日の暮れ方、先の封人の家に宿をとったという。 その後、天候にもたたられ、封人の家に2-3日逗留することになったのだという。 その時の句が、 蚤虱 馬が尿する 枕もと 今は、訪れるものもなく、鳴門峡の喧騒がうそのようである。 |
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<<鬼首かんけつ泉>> 田沢湖畔にすすむ途中、ちょっと寄り道して、鬼首かんけつ泉へ。 なかなか車のすれ違いの難しい細道を下り、割と広い駐車場へ。結構お客が入るらしい。 ここには、弁天と雲竜という二つの間欠泉がある。 間欠泉は、噴き上がるタイミングがなかなかむつかしい。 ここのは、約10分間隔という。 比較的待ちやすい、というか、一旦噴き上がってから時間を測ったほうが良いようだ。 と考える間もなく、温泉が噴き出した。弁天である。 高さは15mほど。静かな噴き上がりである。 付近には、湯滝や、露天風呂、足湯などもある。 まだ早いが、これから今夜の宿泊先田沢湖温泉まで、紅葉真っ盛りの林の中を車を飛ばすことになる。 |