2020年4月19日 雪の少ない冬が過ぎ、いつもより暖かい春が来て、関東からは例年になく早い、桜の知らせが相次いだ。 ところが、4月に入った途端にスピードが遅くなり、天気も不順の日が続いた。 ピンポイントで狙った日も雨こそ降っていないものの、肌寒い一日であった。 今回は、奥さんと一緒なので、無理のない短縮コースをとった。 どこも人がほとんどおらず、お昼の食堂だけが人がいたのを覚えている。 |
![]() <<釜の越桜>> |
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<<伊佐沢の久保桜>> 雲の動きが早く、時折青空が広がるが、長続きはしない。 合わせたかのように、久保桜も元気がなかった。枝も少なく、花芽も寂しい。 かなり弱っているようだ。樹勢の回復作業が行われているということだが、まだまだ、前途は厳しそうだ。 |
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<<草岡の大明神桜>> なかなか全体を撮れない桜。前回はこの角度では逆光になってしまったので、午前中に訪れることにした。 大きさを表現するのが難しい。 素直ないい形をしている(ひねくれた曲がり方をしていない)ので、大きさが伝わりにくい。 日本最大級の桜の巨木であり、三春の滝桜に勝るとも劣らない。 |
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有名な桜で駐車場も広いため、周囲には、各地の桜の二世木が育てられている。 草岡の大明神桜と釜の越桜の間に、白兎のしだれ桜があったはずなのだが・・。 看板はなく、ナビを頼りに着いても、それらしき姿がない。 案内板によると、枯死したとある。きれいなしだれ桜であり、残念無念。 ![]() 元気な頃の白兎のしだれ桜(2015年) |
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<<釜の越桜>> 釜の越桜も、枯死が宣告されたらしい。 背後の二世木が、元気に枝を張っている。 |
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<<薬師桜>> 釜の越桜のそば(歩いて5分ほど)に薬師桜がある。 かなりの老木で、格好良い枝ぶりであり、薬師堂との組み合わせもとても良い。 |
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<<山口奨学桜>> ここまで来て、ようやく元気のよい桜に巡り合った。 ただし、まだ若い桜(といっても、樹齢100年ほど)である。 この地は旧山口村小学校の跡で、当時の校長が子弟の教育のための奨学田をつくり、 その後、明治44年(1911年)に、その記念として石碑が建てられ、その傍らに桜の木が植えられたという。 いまでは、傍らの木が巨木となり、石碑を覆い隠しているようだ。 |
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<<十二の桜>> 「十二」とは、この土地の名である。 かつてこの地に、薬師信仰による十二体の神像を祀る十二神堂と呼ばれるお堂があり、 平安後期に、当地の庄司である藤原安親が、仏教を治世の基本と考えて、各地のお堂を整備し、桜を植えたらしい。 現在の桜は、その三代目の根生え樹である。 |
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=全景= |
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<<八乙女の種まき桜>> 八乙女八幡社の参道をふさぐように生えている巨木の桜。 |
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<<称名寺阿弥陀堂の桜>> 称名寺阿弥陀堂の背後に立つ桜。 普段、花見に人が集まるのは、釜の越桜、草岡の大明神桜、伊佐沢の久保桜あたりかな。 他は、特に多くの人が集まるわけではない。町の中に、桜があふれている。特別というわけではないのだろう。 |