2020年5月5日
 大型連休の一日、かねてより温めていたプランを実行する。鹿瀬ダム。 たしか、小学生のころに遠足で行ったことのあるような。 ただ、少し国道から外れるため、おんせんを楽しむ以外には、なかなか訪れることもない。
 今回は、西会津まで出て、只見まで県境の道を行き、田子倉ダムから戻る周回路を行くことにした。

鹿瀬ダム
<<鹿瀬ダム>>

角神不動滝

<<角神不動滝:一の滝>>
国道49号から津川付近で枝分かれする国道459号は、鹿瀬ダムや角神温泉に向かう道である。 その後、この道(国道459号)は、阿賀野川に沿って進み、山都町・喜多方市を経て磐梯山を越える。

その道で、鹿瀬ダムを過ぎてすぐ、角神不動滝の広い駐車場がある。 すぐ滝までの遊歩道があり、きれいに整備されている。遊歩道の脇に流れる川の水量が少ないような。

ほんの2-3分で、一の滝に到着。落差15m。

角神不動滝
<<角神不動滝:二の滝>>
一の滝に唐崎は、遊歩道が階段になり、一の滝の脇を眺めながら登ることになる。 階段を上った先が、二の滝の滝つぼである。遊歩道はここまで。 二の滝、落差23m。

角神不動滝

角神不動滝


二の滝の脇の崖に、窪みがあり、不動明王が彫られている。 左の写真の左端真ん中あたりを拡大すると・・
角神不動滝
水量豊富。これが流れていった先ほどの川の流量とは思えない。

鹿瀬ダム

鹿瀬ダム

鹿瀬ダム

<<奥阿賀ふるさと館>>
鹿瀬ダムを望む、ダム湖の傍らに、文化芸術体験のできる施設がある。 この時は休館していたが、和紙漉きや、和紙を使った造形などの体験が可能だという。

鹿瀬ダム
<<天空の花筏から:鹿瀬ダム>>
鹿瀬ダムを望み、阿賀野川の対岸に小高い山(赤崎山:標高372m)があり、 山頂一帯が赤崎山自然公園として整備されている。

赤崎山の頂上近くの駐車場には、展望台があり、「天空の花筏」と名付けられている。 鹿瀬ダムの展望はここが一番。最奥に飯豊連峰がのぞく。

鹿瀬ダム、昭和3年(1928年)完成、堤長304m、提高32m。

鹿瀬ダム
<<天空の風>>
駐車場から200mほど山を登り、山頂に到着。ここには休憩用の四阿があり、「天空の風」という。

鹿瀬ダム

<<天空の風から:麒麟山>>
鹿瀬ダムの反対側、天空の風からしか見えないのが、麒麟山(標高:195m)。 阿賀野川が山に阻まれ、迂回して流れている。

山のふもとの集落が麒麟山温泉。

田子倉ダム

田子倉ダム

田子倉ダム

<<田子倉ダム:天端から>>
鹿瀬ダムから県境を越え、会津坂下から只見川沿いを南下する。 通行する車はほとんどない。

田子倉ダムの天端から下流方向を望む。目の前の湖は、奥に見える只見ダムのダム湖である。 只見ダムは、田子倉ダムの放水による河川水量の変動を調整するための調整池の役割を持つ。


只見川は、尾瀬沼を源流とし、新潟県と福島県の県境を経て喜多方付近で阿賀野川に合流し、日本海にそそぐ。 豪雪地帯で水量が多く、また山岳地帯で標高差も大きいところから、発電用のダムが数多く作られている。 特に、奥只見と田子倉の両ダムは、日本でも有数の大規模ダムであり、発電量では一位二位を占める。

田子倉ダム、昭和35年(1960年)完成、堤長462m、堤高145m。



ダムの両岸には、まだ桜が咲いている。

田子倉ダム

田子倉ダム

<<田子倉ダム:田子倉湖>>
田子倉湖は風が強い。 今年は水量が少ないのか、岸の岩肌が多く見えている。ダムの天端のはるか下に水面が見える。

田子倉ダム
<<道の駅いりひろせ:鏡ヶ池>>
道の駅いりひろせのそばに鏡ヶ池という小さな池がある。 名前の通り、いつ見ても、鏡のような水面を持つ。

田子倉ダム


伝説に基づく金色の女神像がほとりに立つ。

女神は、この池のほとりで、毎日髪を梳いていたところ、あるとき、大切にしていた手鏡を池に落としてしまった。 女神は、一時は悲しんだが、池が鏡のように澄んで、自分を映していることに気づき、 それ以来、池面を見て髪を梳くようになったと伝わる。