2020年9月20-21日 23番札所薬王寺を出て、高知県に入る。ここから室戸岬・24番最御崎寺までは、海部灘と言われる海岸線を行く。 途中で、道の駅により、鯛のひつまぶしをいただく。コスパ抜群。美味であった。 室戸岬は、台風情報などでよく耳にする名前である。室戸台風などという名前もあった。 移動距離が長いため、遍路の時間調整にうってつけの場所である。 室戸岬近辺に宿をとり、朝日夕日をゆっくりと楽しむことにした。 |
![]() <<室戸岬:アコウの木>> |
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<<室戸岬灯台>> 24番札所最御崎寺から岬の先端に向かっていくと、室戸岬灯台展望台に着く。
灯台の光が届く距離は約49kmで日本一。 直径2.6mの第一等フレネル式レンズを備えた第一等灯台である。 なお、第一等灯台は他に4カ所しかない。 千葉;犬吠埼灯台 京都:経ヶ峰灯台 島根:日御碕灯台 山口:角島灯台 である。 <<青年大師の像>> 岬の国道沿いに、真っ白な弘法大師像が建っている。 四国で修業中の大師を表しており、高さ21m(台座を含む)の大きな像である。 昭和59年(1984年)、明星来影寺の境内に建立された。 この像が建てられてから、台風が室戸岬を避けて通るという伝説があるらしい。 | ||
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<<室戸岬>> 室戸岬一帯は、日本で5番目に、世界ジオパークに認定されている。 フィリピン海プレートが、ユーラシアプレートの下に沈み込む南海トラフに面し、 大地が継続的に隆起している様子を目の当たりにできる場所である。 室戸岬の周辺部は、繰り返し起こった巨大地震によって隆起したと考えられている。 空海が修行をしたという「御厨人窟」などの洞窟は、現在は10mほどの標高の場所にあるが、 空海のころ(1200年前)はもっと海に近く、2800年前には波打ち際にあったと想定される。 「御厨人窟」などは、海食洞であり、手前の駐車場になっている場所は波食棚、後ろの崖は海食崖となる。 また、西部の海岸線は、海水による浸食と、連続する隆起によって、海成段丘が形作られている。 そのような生成過程を経ているので、ここ室戸岬周辺には、特異な地形が作り出されている。 海底に堆積した砂岩・泥岩・斑レイ岩などが、断崖に地層として露出したり、海岸に岩礁や奇岩となって現れている。 室戸岬を巡る国道沿いには丈の低い樹林帯があり、その先に岩場ができている。 樹林帯を含めて遊歩道ができており、ところどころ国道に出ることができる。 その中でも、ひときわ目立つ木があった。 海岸の岩に気根を回して張り付き、四方に枝を張り巡らしている(当ページの先頭の写真)。 アコウの木と言うらしい。 日本では、紀伊半島、四国南部、山口、九州などの温暖な地方に見られ、 海外では、台湾や中国南部、東南アジアに分布している。 なんとなく、南方を思わせる雰囲気の木である。 当然のことながら、パワースポットとして知られているらしい。 | ||
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<<中岡慎太郎像>> 室戸岬のど真ん中に、海を見据えて立っている。 中岡慎太郎は、土佐出身の維新の英雄であり、陸援隊を結成して隊長を務め、 坂本龍馬とともに薩長同盟に尽力したが、慶応3年(1867年)京都近江屋において龍馬とともに暗殺された。 享年30歳。 中岡が生まれたのは、室戸市の隣、現安芸郡北川村である。 | ||
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<<室戸岬の日の出>> 今日も良い一日でありますように。 | ||
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<<高岡園地展望所>> 室戸スカイラインは、室戸市室戸岬町から最御崎寺を経て、同市室津町に至る、 延長約9.2kmの県道203号・室戸公園線の通称である。 その途中、スカイラインのもっとも標高の高い場所にあるのが、高岡園地展望台である。 上の写真が東側徳島県方向、下の写真が西側高知県方向。 |