2021年11月21日
 沼津のビジネスホテルに泊まり、今日はいずはんとうを半周する。ただし、天候は下り坂。 午前中は何とか降られなくて済みそうだが、午後はわからない。 と言うかいつ雨になってもおかしくない。
 景色を楽しむことはできそうにないので、展望台やドライブウェイはパスすることにした。

河津七滝
<<河津七滝:初景滝>>

浄蓮の滝
<<浄蓮の滝:伊豆の踊子像>>
まずは浄蓮の滝から。 ここから天城トンネル、河津七滝を経て、湯ヶ野までの18.5kmが、少し長いがハイキングコースになっている。 踊子歩道と言う。

もちろん、川端康成の「伊豆の踊子」の舞台になっているのが、この付近だからである。 ただし、物語が始まるのは、少し先の、天城越えの九十九折ではあるが・・。

浄蓮の滝

浄蓮の滝

<<浄蓮の滝>>
国道沿いの駐車場から、滝までは下りの階段が続く。200段近くあるらしい。

落差は25m、幅は7m。 滝は、柱状節理の岩盤をまっすぐに落ちる。 滝壺は、澄み切った碧色をしている。

国道の反対側にある鉢窪山が1万7千万年前に噴火し、流れ出した溶岩流が本谷川に流れ込んで、この滝ができたという。 柱状節理は、溶岩が急速に冷え固まった際にできるもの。



滝壺の脇には、
石川さゆりの「天城越え」の歌碑と、
次の句碑が、
 谺(こだま)して定まる 浄蓮滝の丈

旧天城トンネル

<<旧天城トンネル>>
国道をそれて旧道に入る。 まさに九十九折の山道を行くと、トンネルがあり、入口には、数台の車が停められる駐車スペースがある。 旧天城トンネル、長さは446m、明治34年(1901年)の完成。

しかし多くの人は国道から歩いてきているようで、途中で、何組かの歩いている人が見えた。 歩いたほうがいろいろの見所(ただし駐車場はない)があるらしい。

旧天城トンネルは、今でも現役で、通り抜けることができる。(実際に、この後、通り抜けて反対側から国道に戻った) 国道はこの間、新しく長いトンネル区間になる。

河津七滝

<<河津七滝:河津七滝ループ橋>>
溶岩台地の上を国道が走っており、川は、急傾斜を作って流れている(そのため、多くの滝ができている) その調整のため、このようなループ橋ができていて、段差を調整している。

ループの直径は80m、高低差は45mで、ちょうど二回り(720度)回転する。

ループ橋ができる前は、山に沿った九十九折の道だったらしいが、 地震で寸断されたことがあり、この方法が考え出されたという。

河津七滝

河津七滝
<<河津七滝:大滝>>
落差は30m、幅は7m。

河津七滝(「かわづななたる」よ読む)、は、河津川沿いにある七つの滝の総称で、 約2万5千年前の、登尾南火山の噴火に伴う溶岩流が、流れ込んでできたものである。

先ほどの浄蓮の滝は本谷川で、河津川とは別の水系である。 確かに天城峠を越えているので、当然のことではあるが、不思議な気がする。

手前にあるのは露天風呂。遊歩道も含めて、ホテルの私有地らしい。


<<河津七滝:出合滝>>
落差は2m、幅は2m。

河津川と荻ノ入川の合流地点にあり、二つの流れが出合うことから出合滝という。

どちらの流れにも落差があって滝のようになっているため、どちらが出合滝か判別できなかった。 でも、流れや滝のきれいさは、こちらのほうが勝っているようだ。

河津七滝

<<河津七滝:カニ滝>>
落差は2m、幅は1m。

背後に見えるのは、カニ滝橋。

河津七滝

河津七滝

河津七滝

<<河津七滝:遊歩道>>
大滝と出合滝は、それぞれ、車道から石段を下りていかなければならないが、 カニ滝から先は、川沿いの遊歩道を進むことになる。

河津七滝
<<河津七滝:初景滝>>
落差は10m、幅は7m。

滝の周りが広く整備されており、メイン会場と言った趣がある。 踊子と学生の像があり、滝の風情と相まって、格好のカメラポイントになっている。

河津七滝

<<河津七滝:蛇滝>>
落差は3m、幅は2m。

川岸の柱状節理の岩肌が、蛇のようにうねっている。

河津七滝

遊歩道は、大滝が一番下流で、釜滝が一番上流にある。 従って、釜滝の方に向かうと坂を上ることになる。 釜滝の付近にも、駐車場やバス停があるので、下り一方で歩くこともできる。 でも、歩いたほうが早いかも。

この付近から、勾配が急になってくる。滝の落差を埋める分、階段が多くなる。

河津七滝

<<河津七滝:河津踊子滝見橋>>
変わった吊り橋で、最初は太鼓橋かなと思ったのだけれど、途中からまた昇り始めた。 片塔式ウェーブ橋というらしい。

河津七滝

<<河津七滝:エビ滝>>
落差は5m、幅は3m。

写真中央に大きな木の根が浮いている。 上の方の木が、根こそぎ倒れて、流れてきたのか落ちてきたのか、ちょうどこの滝のところで留まっている。 おかげで、エビ滝の見える橋が通れなくなり、正面から見ることができなかった。

河津七滝

河津七滝

<<河津七滝:釜滝>>
落差は22m、幅は2m。

七滝の最後、滝の水しぶきのかかる場所に展望デッキがある。

河津七滝
<<河津七滝:遊歩道>>
釜滝の高さを上ってたどり着いた。

河津七滝

<<河津七滝:猿田渕>>
遊歩道の最後は、猿田渕。

猿田渕から来た道を引き返す。 駐車場の脇のお店でお昼をとる。 名物のわさび蕎麦。





七滝それぞれに七福神をあてがって、河津七福神というそうだ。 石像が置いてある。

<<河津七福神>> ※釜毘沙門天は見つけられず
河津七滝
=大々黒天=

河津七滝
=出会弁才天=
河津七滝
=蟹布袋=
河津七滝
=初景寿老人=
河津七滝
=蛇福禄寿=
河津七滝
=海老恵比寿=

堂ヶ島
<<堂ヶ島:洞窟巡り>>
河津七滝から西伊豆の堂ヶ島に移動。 海が見えると同時に、特徴のある島々が見えてくる。

観光の目玉である洞窟巡りに出発。 湾内を一周した後で、天窓洞を仰ぐ。

堂ヶ島
<<堂ヶ島:蛇島>>


堂ヶ島
<<堂ヶ島:象島>>


堂ヶ島

<<堂ヶ島公園>>


堂ヶ島
<<堂ヶ島:天窓洞(海から)>>
天窓洞は、凝灰岩が波の浸食を受けてできた、海蝕洞である。 三カ所の入り口を持ち、そのうちの二カ所(南と西)は海に向かって開いており、 残りの一カ所(東)は陸に入り江を作っている。

洞窟の中は当然暗いのだが、天窓からの明かりが異世界の雰囲気を漂わせる。

この洞窟(堂ヶ島天窓洞)は、国の天然記念物に指定されている。

堂ヶ島
<<堂ヶ島:天窓洞(東の入江)>>


堂ヶ島

<<堂ヶ島:天窓洞(天窓:下から)>>
南口と東口の中間あたりに、天窓が開いている。 この窓は、18m×13mの楕円形をしており、洞窟内部を上からのぞくことができる。



堂ヶ島
<<堂ヶ島:天窓洞(東の入江)>>


堂ヶ島

堂ヶ島

<<堂ヶ島:天窓洞(天窓:上から)>>


堂ヶ島
<<堂ヶ島;三四郎島>>
象島、中ノ島、高島、沖ノ瀬島の4島(総称して三四郎島)は、干潮時に、陸と地続きになる。 トンボロ現象と言う。

堂ヶ島
<<堂ヶ島:蛇島>>
手前の陸側が亀島。 海側が蛇島。

堂ヶ島

<<堂ヶ島:海岸の断崖>>


伊豆長岡

<<伊豆長岡>
ホテルの部屋からの眺め。 遠景に富士が見える。 この後、雲に隠れてしまった。