2023年11月2日
 この季節になると、今年はどこの紅葉を見に行こうかという話が出る。 夏に出歩きすぎたので、秋は少しおとなしくしないといけない。
 以前に行ったことのある、鳴子峡の紅葉で目を、鳴子温泉で体を楽しませることに。 ただ、ちょっと計画を立てるのが遅く、手頃なホテルがなくなった。 連休を外すと、まだ空きがあったため、前倒しして、2日から出かけることにした。

スタジオセディック
<<スタジオセディック:漁村エリア>>

スタジオセディック
<<スタジオセディック:入場口>>
正式には、スタジオセディック庄内オープンセットという。 主に時代劇の撮影に使用されるオープンセットが一般公開されている。

鶴岡市を抜けて羽黒山方向に向かう。羽黒山神社の手前で右折し、一路南下する。 段々と、のどかな田園風景になって、人家というか町中の感じが薄れてくる。

オープンセットということで、あまり町中に作って、余計なものが写りこまないほうがいいのだろう。
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<<スタジオセディック:鶴乃湯>>
入り口の前に、映画「おくりびと」にでてきた鶴乃湯がある。

もとは鶴岡市内にあったのだが、映画撮影後、取り壊されることになり、当地に移築されたという。

実際に使用されていたものなので、内部もしっかり保存されている。 牛乳のケースや、差し掛けの将棋盤などもあった。

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<<スタジオセディック:山間集落エリア>>
=水車小屋=
広大な敷地内は、いくつかのエリアに分かれているが、周遊バスに乗って高台の山間集落エリアに向かう。

エリアの入り口に、古くて壊れそうな水車小屋がある。 映画「スノープリンス」で使用されたもの。

もちろんセットなので、古びた味わいもすべて美術さんのお仕事だという。

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=峠の茶屋=
坂道を登って「峠の茶屋」へ。

裏に回ってみると、中はないもない。 まさしく、張りぼてのセットだった。

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=てっぺんの家=
一番高所にある、「てっぺんの家」。

映画「おしん」で、松蔵翁が暮らしていた炭焼きの小屋。

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<<スタジオセディック:宿場町エリア>>
山間集落エリアを出て、宿場町エリアへ。

エリアの入り口には、勇者ヨシヒコのお墓がある。なんのこっちゃ。

宿場町らしく、旅籠や飯屋、いろいろのお店が並んでいる。


ここは、いろいろの映画撮影に使用されている。 「殿、利息でござる!」
「彼岸島デラックス」
「るろうに剣心 京都大火編」
「超高速! 参勤交代」
「十三人の刺客」
などである。

町中を、二筋の路が走っているが、映画「超高速! 参勤交代」で、宿場の裏を回って人数を多く見せた場面を思い出す。


表は、ひなびた建物であるが、柱とか天井は、新しい材木でしっかりと作られている。


晴れていると、宿場町の向こうに、霊峰月山を望むことができるらしい。 まあ、雨に降られなかっただけ幸いかな。

スタジオセディック

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<<スタジオセディック:農村エリア>>
ここで再び周遊バスに乗って農村エリアに向かう。

本来は、20分ごとに周遊しているとのことであったが、人数が少ないこともあって、バスが待っていてくれる。 待ち時間なしで、バスに乗れるのでありがたい。 細かいことだが、バスのシフトレバーが刀の形をしていた。


まずは、どこの村にもありそうな小さな神社(祠)。 実際にあった神社の資材を使用したそうだ。 また、この農村エリアの田んぼは、撮影のために、毎年、実際に稲を植えて育てているとか。


奥に見える農家が、映画「おしん」で、おしんの生家とされた家。 当地も豪雪地帯であり、完成してから、一年雪の中で過ごし、古色をつけたという。 内部も、撮影に使われたため、張りぼてでなく、ちゃんと作られている。


でも、おしんの生家って、こんなに大きかったんだ、というのが正直な感想。 もっとも、これだけの家と田んぼがあっても、なお貧しかったというのが、背景なのかもしれないが・・。

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<<スタジオセディック:漁村エリア>>
いよいよ漁村エリア。 とはいうものの、漁村らしさはあまり感じられない。 もっと、町中の雰囲気が強い。

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入ってすぐ、大きな屋根の商家屋敷がある。 門には、どういう訳か、南町奉行所の看板がかかっている。 茅葺屋根なのに、ちょっと違和感がある。




スタジオセディック

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内部は、かなり広く、多くの部屋や、中庭が作られている。 もっとも、土間は商家風であるが、矢場などの遊び場もあり、武家屋敷風の座敷があり、また、お寺のような空間もありで、 用途によっていろいろと使えるようになっている。


「サムライマラソン」
「勇者ヨシヒコシリーズ」
「殿、利息でござる!」
「るろうに剣心 京都大火編」
「十三人の刺客」
「座頭市 THE LAST」 などで、使用された。

映画撮影に使われたとわかるのは、天井がなく、そこに撮影用の照明が置けるようになっていたこと。

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道の真ん中を下水が流れているのだが、これも元をたどっていくと、暗渠になっていて、人工のものだとわかる。

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=トヨの店=
居酒屋を再現。

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=伝馬屋敷=
映画「殿、利息でござる!」の際に建てられた。 撮影の際には、屋敷内に、200人程のエキストラが集められたそうだ。

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<<スタジオセディック:風のエリア>>
一風変わった、風のエリア。 洋館風の建物が立っている。

映画「くらげとあの娘」で使用されたらしい。

左側の木は、作り物。ただ、その外側に自然の木がまとわりついている。

建物は、内部までしっかりと作られており、セットという感じはしない。 ただ、映画の中で地震に襲われるということで、震度6の地震の揺れが再現できるような装置が組み込まれているとか。 確かに、外から見ると、少し床が浮いているように見える。

スタジオセディック

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<<スタジオセディック:戦国大手門エリア>>
最後に、エントランスに戻ってからの戦国大手門エリア。

もっとも、大手門しかない。それもふたつ。

古いほう(上の写真)は、大河ドラマ(風林火山・江)や『BALLAD(バラッド)−名もなき恋のうた− 』『のぼうの城』などで使用されたもの。(山梨県北斗市から移設) 新しいほう(下の写真)は、「レジェンド・オブ・バタフライ」で使用されたもの。

門外は、堀があって橋が架かっているはずなのだが、川はない。 まあ、橋の下まで写すことはないのだろう。

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<<スタジオセディック:物見櫓>>
正面ゲート前。車に乗っていくと、通り過ぎていく場所に、物見櫓がある。 映画「サムライマラソン」の出発地点で、スタートの合図の太鼓が鳴らされた場所である。

出羽三山神社

出羽三山神社

出羽三山神社

<<出羽三山神社>>
時間があるので、久しぶりに出羽三山神社へ。

新しくバイパスができていたようで、道路標識をとるかナビの指示をとるかでしばし迷う。 古い道でも、そんなに険しくなかった記憶があるので、ナビの指示に従う。 そろそろナビも更新しなくては。

ところどころ、きれいに紅葉している。


平日だからか、名所とは考えられていないのか、閑散としている。 合祭殿は、修理中で、外側は見れない。


出羽三山神社は、月山・羽黒山・湯殿山の総称で、修験道を中心とした山岳信仰の場である。

出羽三山神社

出羽三山神社

出羽三山神社

<<出羽三山神社:三神合祭殿>>
文政元年(1818年)に再建。重要文化財。

出羽三山神社
出羽三山神社


白糸の滝

<<白糸の滝>>
出羽三山神社から、長良川沿いに出て、鳴子温泉に向かう。 途中、白糸の滝のドライブインで休憩。

白糸の滝の全体像を見るのは初めて。 いつもは、食堂の中からしか見れないので、遠慮していたのだが、今日は、食堂が休みで、一般に開放されていた。 こんな風に見えるのかと。確かに、白糸の滝という名にふさわしく、細い一筋が流れ落ちている。