2024年10月31日-11月1日 奥さんが西国三十三カ所巡礼の御朱印集めに夢中になっている。 どうしても那智の青岸渡寺に行きたいという。ここが一番札所だから。 以前(2010年)に一回行った事があるので、乗り気ではなかったのだが、こちらの希望も取り入れて、 何とかうまいルートを考えて挑戦することにした。 そこで、かねて乗りたかった近鉄特急で松阪に行き、レンタカーで熊野に。 その後は、和歌山を海岸沿いにドライブ。南紀白浜の旅としゃれてみた。 |
![]() <<飛滝神社:那智の滝>> |
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<<花の窟神社>> 近鉄特急ビスタカーで難波から松阪に。 ビスタカーは二階建て車両で、大阪にいたころには、羨望の目で見ていたものだった。 いまは、もっと豪華な車両もできているのだが、松阪が一番都合が良かったので、ビスタカー一択となった。 難波でレンタカーを借りる。 今日は南紀勝浦で一泊の予定。 高速で行くつもりであったが、連休前にあちこちで工事中のため、一般道の方が多くなってしまった。 行程の半ばくらいに、道の駅があり、その隣に花の窟神社がある。 林の中の道をしばらく歩くと、左側に手水舎があり、大きな丸石が置いてある。 古来、丸石には精なる神霊が宿ると伝えられている。 自然崇拝の原点として、丸石信仰があるとされ、各地にみられる。 ここの丸石は、各地の丸石の中でも大きなものである。 |
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<<花の窟神社:参籠殿>> 通り抜けてご神体の前に出る。脇に、社務所があり、御朱印を受けられる。 非常に簡単な作り。 参籠殿を抜けると、門のような屋根のある鳥居があり、その先にご神体がある。 |
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見上げるような巨岩が目の前に現れる。 これが御神体だと言われて、さらにびっくり。 花の窟神社は日本書紀にも記載されている日本最古の神社と言われている。 ご祭神は、 伊弉冉尊(いざなみのみこと) 軻遇突智尊(かぐつちのみこと)。 花の窟神社には、社殿はなく、この巨岩(高さ約45m)が伊弉冉尊の御神体である。 日本書紀によると、伊弉冊尊は、軻遇突智尊の出産時に、火の神に焼かれて亡くなり、この窟に葬られたという。 左の写真の、拝所の奥の窪んでいるところ(高さ6m、幅2.5m、深さ0.5m)が、葬られた場所とされている。 |
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巨岩の向かいに比較的小さな岩が祀られている。 それでも高さは18m。 ここが、軻遇突智尊の葬られた場所とされる。 |
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<<ホテルより>> ここのホテルは海沿いの露天風呂が有名。 右側の岩壁にみえる灯りが、露天風呂。 大きな波が来ると風呂に潮が入ってくる。 |
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<<熊野那智大社>> 熊野那智大社は二回目。 前回は、大門坂から熊野古道を登ってきたのだが、今回は門前の駐車場に停めた。 それでも、登るのには一苦労。こんな階段がこれでもかと続く。 祭神は、熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)。 |
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<<熊野那智大社:礼殿>> 山中の那智の滝を神聖視する原始信仰が始まりと考えられる。 社伝では、神武天皇の東征の際に、光り輝く峰の中に那智滝を見つけ、御神体としてお祀りされたという。 その後、仁徳天皇5年(317年)に、あらためて現在地に社殿が建てられた。 |
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<<熊野那智大社:御本殿>> 礼殿正面には五殿(上五社)が並ぶ。 右から 第一殿 瀧宮 (大己貴神) 第二殿 証誠殿 (家都御子大神) 第三殿 中御前 (御子速玉大神) 第四殿 西御前 (熊野夫須美大神) 第五殿 若宮 (天照大神) が、それぞれ祀られている。 |
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<<熊野那智大社:朔日祭>> 今日は十一月一日、朔日祭が行われていた。 旧暦の一日は新月にあたる。 これから、日が長くなることから、万物再生の祝いの日となる。 無事に過ごせた1ケ月を感謝し、新しい月の無病息災、家内安全、商売繁盛を祈念する。 |
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<<熊野那智大社:大樟>> 樹齢約850年、樹高27m、幹回約8.5m。 平重盛の御手植えの樟と伝わっている。 幹の根本が空洞化しており、内部を通り抜けることができる。 |
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<<青岸渡寺:本堂>> 熊野那智大社と塀ひとつ挟んで那智山青岸渡寺がある。 西国三十三カ所霊場第一番札所。 今回の一番の目的はここに来ること。 仁徳天皇(313-399)の時代、天竺(インド)からの渡来僧、裸形上人によって開基される。 その後、推古天皇(593-628)の勅願寺となり、大和から生仏上人が入山し、伽藍が建立される。 中世から近世にかけて、隣接する熊野那智大社と一体化し、神仏習合の修験道場となった。 明治の神仏分離で、独立した寺院青岸渡寺となった。 本堂は、天正18年(1590年)、豊臣秀長による再建。 重要文化財。 |
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<<青岸渡寺:手水舎>> |
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<<那智の滝>> 青岸渡寺から、那智の滝に降りる。 残念ながら、三重塔は、塗替え工事中で幕に覆われていた。 ペアの写真は、今回はお預け。 那智の滝は、落差133m、落ち口の幅13m、直瀑としては日本一の落差であり、三名瀑に数えられる。 |
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<<那智の滝への裏参道>> 多気に降りる道は、昔ながらの参詣道。 時代がかった石段が続く。 まあ、下り坂だからいいけど。 |
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<<飛滝神社>> 那智の滝を目の前にして飛滝神社がある。 |
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さらに、滝壺まで降りていく。 |
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<<飛滝神社:手水舎>> 手水舎にて。 龍の置物が一般的だと思うのだが、これは、どう見ても、ゴジラ。 |
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<<飛滝神社:那智の滝>> 那智の滝が御神体であるため、本殿も拝殿もない。 祭神は、大己貴神(おおなむちのみこと)。 |